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サードパーティ製レンズ キヤノン/ニコン用レンズが同時発売されるようになった背景

写真家 田中希美男氏が自身のブログ Photo of the Day で以前(2014年) " レンズメーカーにとってキヤノン用よりニコン用レンズの方が開発は難しい " 内情を記した記事を掲載しましたが、最近のサードパーティ製レンズはキヤノン/ニコン用レンズが同時発売される事が珍しい事ではなくなってきました。今回 " タムロン SP 85mm F/1.8 Di VC USD 記事 " でその背景が良く分かる説明を掲載しています。

  • タムロンもシグマも複数マウントに対応した交換レンズを作る時一番足を引っ張っていたのが " ニコンマウント " だった
  • ニコンマウントレンズには、絞りリングの作動メカニズムと絞り羽根の駆動のメカニズムが必要で、キヤノンマウントに比べれば部品点数も多くて大変だった
  • 絞りリングがなくなったものの、キヤノンマウントのレンズは電磁式絞り、ニコンマウントは機械式絞りと異なった仕様でレンズ作りをする必要があった
  • ニコンは数年前から " 電磁絞り " を採用し始めようやくタムロンもそれにならった

今回タムロンが、ニコン用で電磁式絞り機構を初めて採用し SP 85mm F/1.8 Di VC USD を投入しましたが、前回の記事と今回の記事を合わせて読むと、サードパーティ製レンズは昔と比べてニコン用が開発し易くなりキヤノン用と同時発売が可能になった事が伺える記事に感じます。