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タムロン 28-75mm F/2.8 Di III RXD は、素晴らしいミッドレンジ 標準ズームレンズ

Amateur Photographerが、タムロン 28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)レビューを掲載しました。4.5星を獲得しお勧めレンズに選出し、周辺分のシャープネスはソニー FE 24-70mm F2.8 GMに及ばないものの、素晴らしいミッドレンジ 標準ズームレンズに仕上がっていると評価しています。

ソニー FE 24-70mm F2.8 GM (886g)と比べると、約300g軽量な標準ズームレンズに仕上がっていて、 タムロンは光学性能を妥協する事なく最大限の努力を払っていると、レンズのコンセプトや光学性能自体を評価しています。

ステッピングモーターユニット「RXD」を採用しモーターノイズが無い事を注目しつつも、逆にレンズ内手ブレ補正機構は採用せず、ボディ内手ブレ補正機構を搭載していない初期のα7シリーズ・ユーザーは手ブレ補正効果を得られない事を指摘。

軽量ボディを実現するためにポリカーボネート・ベースのレンズボディでSPレンズほどのソリッド感は無いものの、日々の使用に耐え得るしっかりしたレンズボディに仕上がっていて、エントリークラス標準ズームレンズより上とのこと。簡易防滴構造である事も評価。

テスト撮影にはソニー α7R IIIとα7 IIIを使用し、中央部のシャープネスは高く、F4まで絞ると全域が均一になるそうです。周辺部は開放時の評価はイマヒトツで、全域ベストな描画を求めるのであればF8まで絞る事を勧めています。F11ぐらいまで常用できそうな記述もあり、それ以降は回折現象がある模様。

カメラ内補正されていないデータはかなり歪曲があると指摘していますが、典型的な標準ズームレンズの歪曲で、ワイド端は樽型歪曲、ズーム域は糸巻型歪曲が出現する模様。周辺減光もカメラ内補正がないとF2.8時は顕著で、F4~F5.6まで絞ればかなり改善しF8で改善すると掲載していて、基本的にカメラ内補正前提で使用する標準ズームレンズである事が伺えます。色収差もRAWとJpegを比較してみると、RAWは顕著な模様。6ページには、MTFチャートを掲載。周辺減光・歪曲に関しては補正あり・なしの違いが分かる図を掲載し詳細を解説しています。

周辺部の描画はプロ仕様 ソニー FE 24-70mm F2.8 GMのような最高レベルのシャープネスは実現していないが、正に素晴らしいミッドレンジ 標準ズームレンズに仕上がっていると評価し、ボケ味は非常に魅力的で、 価格設定も評価し、現時点でソニー α7シリーズに最適なミッドレンジ 標準ズームレンズであると結論付けています。

完ぺきなストリートスナップ・レンズを探しているα7 IIIユーザーの需要に応えるレンズになると考えていて、タムロンのフルサイズミラーレス用レンズは最高のスタートを切ったと伝えています。(今後登場するであろうキヤノンやニコンのフルサイズミラーレス機)でも使用可能になる可能性も掲載。※すでにタムロン インタビュー記事で、ネイティブEマウントレンズからキヤノン・ニコンバージョンは簡単に作れる事を示唆しています。