タムロン 決算発表 自社ブランド交換レンズを積極的に投入する事を示唆 5本ぐらい
タムロンが、2020年12月期決算発表を行いました。決算短信では自社ブランド交換レンズを積極的に投入していく事を示唆し、2021年通期計画では5本程度のミラーレス用レンズを投入し売上構成比を引き上げていく事を明らかにしています。
決算短信(PDF)・決算説明会資料(PDF)をベースにし、決算説明会資料 ノート付き (PDF)の内容を参考に構成しています。
2020年12月期 決算短信 : 今後の見通し
当社グループ関連市場では、レンズ交換式カメラ市場はミラーレスカメラが堅調であることに加え、2020年の落ち込みが大きかったことに対する反動増も相まって、2021年は増加に転じ、交換レンズも同様に増加するものと思われます。監視カメラ市場は従来から続くセキュリティ需要に加えて遠隔でのモニタリング用途やマーケティング 用途への広がりが見込まれ、製造の効率化や自動化需要が高まるFAや、自動運転化を見据えた車載カメラ等の産業向け市場は、従来の成長基調へと回復していくものと思われます。
このような状況の下、当社グループといたしましては、堅調なミラーレスカメラ用の自社ブランド交換レンズを積極的に投入すると共に、注力分野である2020年下半期から大幅増収に転じている中国市場での監視カメラ用レン ズの販売増、またFA/マシンビジョン用や車載用等の産業向けにおいて売上高の増加を図ってまいります。※2020年12月期 決算短信より
2021年 セグメント別通期計画 写真事業
- コロナ影響が大きかった2020年からの反動増もあるが、自社ブランド、OEM共に増収を見込み、増収増益
- 自社ブランドは、堅調なミラーレス用で新製品5機種程度投入し、売上構成比を約80%に引き上げ
自社ブランド交換レンズを強化していく事が伺えます。現時点のミラーレス用レンズの売上構成比は60%ですが、2021年は80%ぐらいまで引き上げる計画の模様。
2020年に発売済みのレンズの拡販と共に2021年1月に発売した「17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD (Model B070)」を皮切りに年間5機種程度を発売し、売上⾼構成⽐を約80%へと⾼めていくと具体的な計画も明らかに。
写真事業 2020年通期実績と2021年通期計画
- 2020年 … 売上高 335億6,900万円 / 営業利益 53億2,000万円
- 2021年 … 売上高 370億円 / 営業利益 57億円
2021年は、自社ブランドで3億円増収、OEMは受注機種増及び2020年低迷の反動増により20%増収を見込み、売上⾼は前期⽐10%増収の 370億円を計画しています。利益率は15%台を維持していく見通しである事が伺えます。