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タムロン OEMの新機種受注で販売数増加 ニコン雑談も少しだけ

先日ニコン「NIKKOR Z 28-75mm f/2.8」が発表され、タムロンOEMの可能性が出てきましたが、実はタムロンは10月の決算発表(2021年Q3決算)でOEMの新機種受注により販売台数が増加しOEMは前年同期比で約5割の増収になった事を明らかにしています。今回のZレンズがタムロンのOEMだった場合、思わず期待してしまう2つの可能性の話も少しだけ。

タムロンOEMの新機種受注

OEMも、市場の回復や新機種受注の影響等による販売数量の増加により、前年同期比で約5割の増収となりました。※タムロン 2021年12月期 第3四半期決算短信(PDF)より

秋の決算発表は各メーカーの決算発表日が立て込んでいてタムロン決算をピックアップし切れなかったのですがタムロンの写真関連事業は大幅な増収増益を達成し、上記のようにOEMも新機種を受注し増収になった事を明らかにしてます。わざわざ " 新機種受注 " と表現しているところに意味を感じます。その後もさらなる受注があった可能性は充分あるのではないでしょうか。

 

これ以降は「NIKKOR Z 28-75mm f/2.8」がタムロンのOEMである事を仮定したデジカメライフ雑談になります。

NIKKOR Z 28-75mm f/2.8 はZレンズロードマップで予定されていなかった

「NIKKOR Z 28-75mm f/2.8」はZレンズロードマップ上で予定してないかったレンズで唐突に発表された感がある標準ズームレンズ。Zレンズロードマップ上で開発発表するレンズはニコンが自社開発したレンズであり、OEMは発表されないと掲載されないルールがあるのかも。もちろん発表と同時にZレンズロードマップ(PDF)が更新され「NIKKOR Z 28-75mm f/2.8」は掲載されています。

タムロンのZマウント絡みのビジネスで2つの可能性があるのでピックアップしてみると…

今後もタムロンOEM Zマウントレンズが登場する可能性

先日「NIKKOR Z 28-75mm f/2.8」とタムロンの初代「28-75mm F/2.8 Di III RXD」比較記事を掲載しましたが、今後もタムロンOEMによるZマウントレンズが登場する可能性があるかもしれません。すでにタムロンはEマウントで…

  • 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD (APS-C)
  • 17-28mm F/2.8 Di III RXD
  • 17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD (APS-C)
  • 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD (APS-C)
  • 18-200mm F/3.5-6.3 Di Ⅲ VC (APS-C)
  • 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2
  • 28-75mm F/2.8 Di III RXD
  • 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD
  • 35-150mm F/2-2.8 Di III VXD
  • 70-180mm F/2.8 Di III VXD
  • 70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD
  • 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD
  • 20mm F/2.8 Di III OSD M1:2
  • 24mm F/2.8 Di III OSD M1:2
  • 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2

上記のレンズをラインアップしており、ニコンから受注があればニコン仕様に最適化したタムロンのOEMレンズがニコン純正レンズとして登場する可能性があるのではないでしょうか。純正レンズとして登場した場合、ニコンがきっちりサポート(ファームウェアなど)してくれるのでその辺は安心でニコンとタムロンは " win-win " の関係になるのかも。あと現時点でZ DXレンズラインアップに厚みがないのでタムロンOEMを投入する価値はありそう。

今回のレンズがタムロンOEMだとすれば「17-28mm F/2.8 Di III RXD」や「70-180mm F/2.8 Di III VXD」も登場する可能性はあるのかなと思うことも。G2レンズが出た後ならという条件があるのかどうか…。

タムロンから独自のZマウントレンズが登場する可能性

比較記事の時に少し触れましたが、今回の「NIKKOR Z 28-75mm f/2.8」がタムロンのOEMだとすると、将来的にタムロンの独自Zマウントレンズが登場する足掛かりになる事に期待しています。今のことろZマウントはオープン規格ではないですが、タムロンがリバースエンジニアリングする事なくニコンからライセンスを受けてEマウントのように正規にAFやカメラ内補正に対応したレンズを投入してくれれば理想的かも。

ミラーレス用レンズで特に小型軽量コンセプトのレンズはカメラ内補正前提の光学設計を施す事が多いので、サードパーティ製ミラーレス用レンズを購入る時 ライセンスを受けカメラと連動性があるレンズの方が安心感があるのは確か。ニコンは先日ニッシンジャパンとプロフォトと製品における協業を発表しており、レンズ市場においてもサードパーティ・メーカーと何かしら " win-win " な関係を構築してくれる事に期待です。