タムロン 写真関連事業 アジア市場の売上高は日本・北米・欧州市場を大きく上回る
タムロンは先日決算発表を行い、かなり好調な実績でした。決算短信に掲載されている写真関連事業の地域別売上高を見てみると、アジア市場の売上高は日本・米国・欧州市場よりかなり売り上げている事が確認できます。
写真関連事業 地域別 売上高(2024年1月~6月)
- 日本 … 48億300万円
- 北米 … 30億1,800万円
- 欧州 … 38億8,100万円
- アジア … 205億9,900万円
- その他 … 7億9,400万円
百万円単位で掲載されているので一般的な表記に変えると上記のようになります。日本・北米・欧州市場は同じぐらいのレンジの売上である事が分かりますが、アジア市場が200億円を超えて断トツに売り上げている事が確認できます。大体4~6倍以上の売上高といった感じでしょうか。
タムロンの写真関連事業は、主に自社ブランドのレンズとOEMで構成されています。ちなみに2024年上期 (2024年1月~6月) における写真関連事業の売上構成比は、自社ブランド 54% / OEM 46% となっています。 今回の決算発表を見ても分かる通り、自社ブランドレンズだけではなく、OEMの売上も堅調で、アジア市場におけるOEMの割合が気になるところ。
- 本社 … 新製品企画・試作・金型製造
- 青森工場 … マザー工場としての役割を担いつつ、すべてのレンズの量産体制を整える
- 中国工場・ベトナム工場 … 2つの大規模な海外工場
タムロンは中国とベトナムに大規模な工場を展開しています。アジア市場でタムロンレンズの人気が高いかもしれないし、このところ中華レンズの動きが活発な印象があり、一部の中華レンズはタムロンのOEMの可能性があるのかな~と思うことも。根拠はありませんが…^^; とにかくタムロンの写真関連事業は、アジア市場で大きな売上を伸ばしている事は明らかです。
以前の決算発表記事の中でも写真関連事業のアジア市場における売上高について取り上げた事がありましたが、今回の2024年上期決算が絶好調だったので再び取り上げてみました。