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タムロン 2024年Q3決算発表 写真関連事業は好調で営業利益率30%を維持

タムロンが、2024年 12月期 第3四半期 決算 (2024年7月~9月実績) 発表を行いました。自社ブランドレンズもOEMも好調で増収増益となっています。通期見通しも上方修正。

2024年Q3決算

写真関連事業
自社ブランド製品は、2023年に発売したソニー Eマウント用2機種(A065、A068)、ニコン Zマウント用2機種(A058、A057)、富士フイルム Xマウント用1機種(B060)の計5機種が今期業績に大きく寄与しまし た。

2024年には、2021年にソニーEマウント用として発売した人気の大口径標準ズームレンズ28-75mm F/2.8 V XD G2 (A063)に新たにニコン Zマウント用が加わり、4月の発売以来、好調な販売が継続しました。また、6月には望遠ズームレンズ50-300mm F/4.5-6.3 VXD (A069)ソニー Eマウント用、8月には高倍率ズームレ ンズ28-300mm F/4-7.1 VXD (A074) ソニー Eマウント用、9月には超望遠ズームレンズ50-400mm F/4.5-6.3 VXD (A067)ニコン Zマウント用を発売し、マウント展開を加速させラインナップを拡充した効果 等により、2桁の増収となりました。

なお、2023年10月発売のA065、A068が欧州で権威のある写真・映像関連製品の賞「EISAアワード2024」 を2機種同時に受賞し、19年連続受賞達成となりました。OEMにおいても、市場の堅調な推移に伴い、カメラメーカーへの交換レンズの供給が好調に推移し、前年同期比で1.6倍以上の大幅増収となりました。

このような結果、写真関連事業の売上高は503億25百万円(前年同期比33.7%増)、営業利益は152億43百万円 (前年同期比45.8%増)となりました。※決算短信(PDF)より

写真関連事業 Q1-Q3実績 (2024年1月~9月)

  • 売上高 … 503億2,500万円 (前年同期比 +33.7%)
  • 営業利益 … 152億4,300万円 (前年同期比 +45.8%) (営業利益率 30.3%)

写真関連事業 Q3実績 (2024年7月~9月)

  • 売上高 … 172億2,800万円
  • 営業利益 … 52億6,300万円 (営業利益率 30.6%)

写真関連事業 売上高内訳

  • 自社 … Q1-Q3 267億円 / Q3 88億円
  • OEM … Q1-Q3 236億円 / Q3 84億円

タムロンは2023年~2024年にかけて投入した自社ブランド交換レンズが好調、加えてOEMも好調、しかも営業利益率30%をキープしています。最近ではタムキュー「90mm F/2.8 Di III MACRO VXD」を10月に発売し大きな話題となりました。得意の高倍率系のレンズも好評です。自社ブランドレンズだけでなく、OEMも堅調である事が伺えます。

通期見通し

写真関連事業 通期見通し (2024年1月~12月)

  • 売上高 … 658億円
  • 営業利益 … 190億円

今回決算時の最新の通期見通しを見てみると、売上高 650億円 → 658億円、営業利益 189億円 → 190億円に上方修正しています。

株価

2024年11月6日時点のタムロン株価は4,185円となっており、年初来+55.0%上昇しています。※株価のスクリーンショットはGoogleFinanceより