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トキナー atx-i 11-20mm F2.8 CF 発表 レンズロードマップも更新

ケンコー・トキナーが、デジタル一眼レフ APS-C対応 超広角ズームレンズ トキナー「atx-i 11-20mm F2.8 CF」を正式発表しました。対応マウントは、キヤノン EF と ニコン F になります。加えてレンズロードマップも更新し、Eマウントレンズの発売予定時期が延期になりました。

トキナー atx-i 11-20mm F2.8 CF

発売日は2020年7月10日(金)を予定し、希望小売価格は73,000円+税とのこと。量販店 売り出し価格もチェックしてみました。

量販店売り出し価格

  • ケンコートキナー・オンラインショップ … 71,800円(税込)
  • ヨドバシカメラ … 71,800円(税込)
  • マップカメラ … 64,620円(税込)
  • カメラのキタムラ … 64,620円(税込)

atx-i 11-20mm F2.8 CF 基本スペック

  • 焦点距離 : 11-20mm
  • 明るさ : F2.8
  • フォーマット : APS-C
  • 最小絞り : F22
  • レンズ構成 : 12群14枚
  • コーティング : マルチコーティング
  • 画角 : 104°~72°
  • フィルターサイズ : 82mm
  • 最短撮影距離 : 28cm
  • マクロ最大倍率 : 1:8.62
  • フォーカス方式 : インナーフォーカス
  • 絞り羽根枚数 : 9枚
  • 最大径 : 89.0mm
  • 全長 : Nikon 91.8mm / Canon 94.3mm
  • 質量 : Nikon 555g / Canon 570g
  • 対応マウント : ニコンマウント(APS-C)/ キヤノンマウント(APS-C)

デジタル一眼レフ APS-C対応 交換レンズで、2019年11月に発売した「atx-i 11-16mm F2.8 CF」と比べるとテレ端が20mmまで伸びており、35mm換算で 18mm / 21mm / 24mm / 28mm までの焦点距離をカバーし、単焦点レンズ4本分の焦点域を実現している事をアピールしています。

ちなみに " atx-i " は、トキナーの新シリーズでAT-Xシリーズの中からユニークな機種をピックアップし、外観・性能・価格を見直して最新のDSLRレンズにフィットさせたレンズ群とのこと。

レンズ構成図

レンズ構成図

P-MO非球面レンズを前群に配置し、ガラスモールド非球面レンズを後群に配置する事で歪曲と各収差を理想的に補正しているとのこと。SD(超低分散)ガラス FK01を2枚 FK03を1枚を採用する事で、色収差の除去をしているそうです。加えてレンズ前面には、WRコートを施し指紋や油汚れが簡単に拭き取れる仕様に。レンズ構成を見る限り「atx-i 11-16mm F2.8 CF」よりも特殊レンズを多く使用している事が分かります。

MTF曲線

MTF曲線

DCモーターと原則ギアユニットを一体成型した「SD-M」と「GMRセンサー」を採用する事により高速高精度AFを実現しているとのこと。ワンタッチフォーカスクラッチシステムを採用。フォーカスリングの回転方向はキヤノン・ニコン純正レンズに合わせているので違和感なく使えそうな感じです。

純正マウントダプターに対応し ニコン・キヤノン ミラーレス機でも使用可能

ニコン純正マウントアダプター「FTZ」を使用する事で「Z 50」で使用可能。キヤノン純正マウントアダプター「EF-EOS-M」を使用する事で「EOS Mシリーズ」で使用可能になる事もプレスリリースに掲載。

レンズロ―ドマップを更新

レンズロードマップ

ニコン F / キヤノン EF

  • atx-i 11-16mm F2.8 CF (発売中)
  • atx-i 100mm F2.8 FF Macro (発売中)
  • atx-i 11-20mm F2.8 CF (7月10日発売)

ソニー Eマウント APS-C

  • 23mm F1.4 E (夏発売予定 → 冬発売予定)
  • 33mm F1.4 E (夏発売予定 → 冬発売予定)
  • 56mm F1.4 E (夏発売予定 → 冬発売予定)

富士フイルム Xマウント APS-C

  • 23mm F1.4 X (秋発売予定)
  • 33mm F1.4 X (秋発売予定)
  • 56mm F1.4 X (秋発売予定)

ソニー Eマウント フルサイズ

  • 85mm F1.8 FE (発売中)
  • 35mm F1.8 FE (秋発売予定 → 2021年初頭発売予定)
  • 50mm F1.8 FE (秋発売予定 → 2021年初頭発売予定)

今回正式発表した「atx-i 11-20mm F2.8 CF」が7月10日発売表記になり、今夏発売を予定してたソニー Eマウント APS-C対応「23mm F1.4 E」「33mm F1.4 E」「56mm F1.4 E」の3本が今冬発売に延期になり、今秋発売を予定していたソニー Eマウント フルサイズ対応「35mm F1.8 FE」と「50mm F1.8 FE」が2021年初頭発売予定と延期になった事が確認できます。

富士フイルム Xマウント用の3本は予定通り今秋発売の模様。ちなみに2020年4月に掲載された富士フイルム 飯田年久氏 インタビュー記事でケンコー・トキナーにXマウントを開示していた事を明らかにしています。

プレスリリースに延期になった理由は掲載されていませんが、COVID-19による開発の遅れ、もしくは市場状況を踏まえた延期なのかもしれません。