ツァイス「Zeiss ZX1の設計と開発は、すべて自社で行っている」
dpreviewが、CP+2019 ツァイス Elliot Shih氏 インタビュー記事を掲載。個人的に興味深かったポイントをピックアップしてみました。何気にdpreviewは、ZX1に対して発売前からかなり称賛しています。
ツァイス ZX1の設計と開発は、すべて自社で行っている
- ツァイス ZX1の設計と開発は、すべて自社で行っている
- インダストリアルデザイン(使い易さと機能を調和させた工業デザイン)やユーザーエクスペリエンスなどは、特定の機能をサポートするために外部パートナーが関わっている
バッテリーライフ
- バッテリー容量は3190mAhで、フル充電で約250枚の写真撮影可能
- スリープ時1日のバッテリー消費量は10%である
- あくまでも社内における数値であり、CIPA準拠で同じ結果になる事に期待している
リーフシャッターを採用
- リーフシャッターを採用している
- 1/1000秒を超えるシャッター速度が必要な場合は電子シャッターを使用する仕様
ZX1の価格帯
- 価格はまだ決定していない
- レンズとセンサー性能、ソリッドボディに500GB SSDを内蔵している事を考えると、よりプレミアムな価格帯になると思う
- 「ライカ Q」や「ソニー RX1R II」と同価格帯になる
露出補正ダイヤルがない理由
- これは最も頻繁に質問される事で、写真家は必要としない機能を取り除く・無視する事を強く意識する
- 意識の高いフォトグラフィー・ツールのまま、我々はデザインの純度を保ちたかった
- 3つのダイヤル シャッタースピード・ISO・絞りを用意し、それ以外のモノはデジタルインターフェースに組み込んである
- カメラマンが、シャッタースピードと絞りをマニュアルでコントロールしている場合、露出に唯一影響を与えるモノは ISOである
その他
- 最速で画像を取り込むのであればUSB-C経由
- Android OSを搭載しているがクローズド・システムで、アドビのようなパートーナーと協業しているアプリのみをサポートしているので、セキュリティ上の理由から自分自身のアプリや機能拡張はダウンロードできない
- ZX1はツァイスにとって最初の試みなので、AFシステムや画像処理に関しては発展途上である
- 3740万画素のRAW(DNG)は、70MB以上あるので処理するデーターは膨大である
アプリに関して自由にインストールできませんが、CP+2019 ツァイス セミナーステージでは「アドビの動き合わせてZX1もアップデートを行い常に最新の状態を保つ」方向性である事を語っています。
この記事の編集後記がかなりボリュームがあって、dpreviewは短時間ですが、すでプロトタイプを体験済みでとのこと。これまでのAndroid OS搭載カメラの中で一番説得力があるカメラであると絶賛し期待を寄せています。あとツァイスは、ZX1に対してかなり研究開発費(R&D)をつぎ込んでいる模様。