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雑多なコラム

オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro 昆虫(蝶)撮り

以前オリンパス 60mmマクロを購入した時にも試し撮りをした多摩動物公園で昆虫(蝶)撮りしてきました。多摩動物公園には蝶が舞う大温室があり、この冬の時期でも蝶が撮影可能なので重宝しています。掲載しているサンプル画像は、オリンパス OM-D E-M5と30mmマクロの組み合わせで撮影しました。

オリンパス 30mm F3.5 Macroで撮影した多摩動物公園の蝶
30mm 1/250秒 f/5.0 ISO-200 0.0EV

標準域のマクロレンズなので、60mmマクロと比べるとさらに寄って撮る事になるので、蝶に警戒されて逃げられる事もしばしばありました。これぐらいの距離感であれば逃げられる事もなく自分のような昆虫撮り素人でも撮影可能な模様。F5ぐらいまで絞っておけば、真横撮りなら全身ピントが行渡ります。この辺はピントが合う領域を優先させるか、ボケ味を優先させるか迷いどころかも。

オリンパス 30mm F3.5 Macroで撮影した多摩動物公園の蝶
30mm 1/60秒 f/3.5 ISO-800 -0.3EV

こちらはF3.5開放でボケの量と丸ボケを優先させて撮影してみた1枚。以前のインプレッションでも書きましたがPROレンズのようなカリカリ描写ではないので、生き物特有の質感と柔らかさが出てくれる印象です。画像が小さくて伝わり難いかもしれませんが、羽特有の質感や体の産毛のような描画が柔らかく出てくれます。悪い言い方をしてしまうと、ボケ優先の緩い描写ですが…^^; 何かが強調される事はなく見たまんま写るレンズと思います。

オリンパス 30mm F3.5 Macroで撮影した多摩動物公園の蝶
30mm 1/160秒 f/3.5 ISO-200 0.0EV

顔にピントを合わせで撮ってみましたが、やはりF3.5開放だと羽根の後ろ方が被写界深度が足りなくてボケてしまいます。少し日陰のシーンなのですが、どのレンズも差は出ると思いますが、この30mmマクロは光がよく行き届く晴れの日と、あまり行き届かない曇り・雨の日だとフィーリング的に描画の差がある印象。ます。特にどん曇りや雨の日は、個人的に緩く感じます。

オリンパス 30mm F3.5 Macroで撮影した多摩動物公園の蝶
30mm 1/200秒 f/3.5 ISO-200 -0.3EV

こちらも先程のシーンよりも光が行き届いて、コントラストの立ち上がり感が違っているように感じてしまいます。60mmマクロだと一定で気になった事がなかったのですが、光の強さや当たり方で表情が変わるレンズで、撮影時にコントラストの出方が気になっちゃって…w 気にし過ぎなのかもしれません。この写真も羽の後ろの方は、ちょいボケています。

オリンパス 30mm F3.5 Macroで撮影した多摩動物公園の蝶
30mm 1/125秒 f/3.5 ISO-200 0.0EV

このように上から角度を付けた撮影は、断然60mmマクロよりも30mmマクロの方が撮り易いです。60mmマクロだとシーンによっては、土手のように傾斜が付いた場所か台などに乗って撮らないと撮れないシーンかも。被写体と背景の距離が稼げたので遠近感を活かして撮ってみました。あとAFに関しては基本的に他のM.ZUIKOレンズと同様に高速ですが、" フォーカスリミットスイッチ " が付いていないので、極端に距離が違うところに焦点させようとすると、完全に見失ってAFが迷うどころかまったく動かなくなる事も。

オリンパス 30mm F3.5 Macroで撮影した多摩動物公園の蝶
30mm 1/250秒 f/3.5 ISO-200 0.0EV

個人的には " 価格相応 " に感じるマクロレンズで、30mmマクロと60mmマクロどちらが良い?と聞かれたら現時点で " 60mmマクロ " と答えるかも。自分の使用カメラが初代OM-D E-M5と古い機種なので、現行モデルとの組み合わせの撮影ではまた違うかもしれません。

オリンパス 30mm F3.5 Macroで撮影した多摩動物公園の蝶
30mm 1/800秒 f/3.5 ISO-200 0.0EV

最短撮影距離ではないですが、ぐぐっと寄った1枚。最大撮影倍率2.5倍 (35mm換算) でレンズ先から14mmまで寄る事が可能ですが、それを活かした写真は限られているというか難しく感じます。上記の写真も「だから何なの?」って感じだし、今のところ撮影時の自己満足レベルです。