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雑多なコラム

OM SYSTEM 90mmマクロ 撮り始め

OMデジタル「M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO」は発売日に届きましたが、その日の地元は生憎の雨。しかも時間が経つごとに風が強くなりつつある状態で少しだけ屋外で撮影し、屋内でもブツ撮りをしてみました。屋外で1時間、屋内で1時間ほど初撮りしたインプレッションになります。

初めての望遠マクロレンズ

90mmマクロ

個人的に " 望遠マクロレンズ " を使用するのは今回外初めてで、どんな感じなのか期待半分・不安半分といった感じ。ちなみに私は以前から「M.ZUIKO 60mm F2.8 Macro」を愛用しています。

今回90mmマクロレンズを使用してみて、35mm換算180mmの望遠域マクロレンズと120mmの中望遠域のマクロレンズは思っていた以上に使用感が違っていてびっくり。特にクローズアップ撮影になればなるほど、個人的に良い意味でも悪い意味でも差を感じました。

望遠マクロレンズの洗礼

手持ちクローズアップ撮影において、90mmマクロはピタっとピントが合って手ブレさせずに撮れると本当に気持ちが良い。しかもPROレンズだけに写りが良いのは当たり前。このレンズが発表された時、かなり個性な写りなのかなと想像していたのだけど、実際はすごく直な描写に感じます。

ブレ写真

手持ち撮影において、やっぱり最短撮影距離に近付けば近付くほど90mmマクロの方がシビア。もともとマクロレンズの手持ち撮影におけるクローズアップ撮影は、ピンが甘くなってしまったり、シャッターボタン押すまでにピン位置がズレてしまったり、風でブレたり、F値が浅すぎたり…などの事が起こりますが、やはり60mmマクロよりも90mmマクロの方が顕著に感じます。上記の作例は、ピンが甘く、手ブレもして、風もありブレてしまった1枚になります。

ブツ撮りも良いが、それなりのワーキングディスタンスが必要

テーブルフォト

部屋でブツ撮りを試してみると、これも良いんですよ~。マッチ箱を アートフィルター : トイフォト を効かせて撮った1枚。上記のようなクローズアップ撮影するなら問題ないですが、普通のテーブルフォトを撮ろうと思うとそれなりのワーキングディスタンスが必要になるので注意が必要です。

逆にネイチャー写真において、以前はあまり被写体に近寄れない場所だと60mmマクロを諦めて望遠(ズーム)レンズに取り替える必要がありましたが、90mmマクロだとレンズ交換する必要がないのも確か。このレンズは人を選ぶというか、明らかに90mm (35mm換算 180mm) の焦点距離のマクロレンズが必要な方が幸せになるレンズかもしれません。

F値の感覚は、撮影初日では掴めなかった

テーブルフォト

上記の作例は前回の開封記事に貼った1枚ですが、こういう風に被写体を面で捉えて撮る分にはF値開放で撮っても良いですが、立体的に奥行きがある被写体をクローズアップ撮影しようと思った時、撮影初日ではF値の感覚を掴む事ができませんでした。60mmマクロの時はF値開放でもそこそこ被写界深度が稼げる感じでしたが、90mmマクロで開放だと被写界深度が浅すぎるので、少なくともF5まで絞っておいた方が良いかもしれません。※S-MACROモードはF5スタートになるのですが、それでも被写界深度が足りない印象

撮影初日の90mmマクロのインプレッションはこんな感じに。翌日は晴れたのですが、6~7mぐらいの風速がありクローズアップが難しく、クローズアップ撮影は諦めてフィールドで90mmマクロでスナップしたので次回はその時に感想を書いてみようと思います。