2018年10月 国内フルサイズ市場 キヤノンが数か月ぶりに1位を獲得 ソニーは好調を維持
BCN+Rが、2018年10月分の国内フルサイズ市場関連記事「一眼レフとミラーレス、激しい食い合いにキヤノンとニコンは耐えられるか」を掲載しました。その中でキヤノンが数か月ぶりに国内フルサイズ市場シェア1位をソニーから奪還した模様。ソニーは10月販売台数を落としていますが前年比で見ると好調を維持している事が伺えます。
今回は記事を元にした個人的な感想になります。
2018年10月分は明らかにキヤノンはEOS R効果が分かる結果に。まだキヤノンとニコンは前年比を見ると、一眼レフのマイナス分をミラーレス機で補い切れていませんが、キヤノンはもうすぐプラスに転じるところまで来ている事が分かります。ニコンは11月に「Z 6」を市場投入したので、今後どのくらい伸びてくるのか気になるところです。
ソニーは10月分でキヤノンに台数シェア1位を奪われたカタチですが、α7 IIIを3月に発売して以来新型フルサイズミラーレス機を投入しておらず、しかも前年比で見ると勢いは衰えていない事が伺えるので、どちらかと言うとフルサイズミラーレス市場自体がここ数ヶ月で大きくなったと言えるかもしれません。あとキヤノンとニコンに関しては、既存の顧客がレフ機からミラーレス機に移行した割合が高いと思うので、今後レフ機市場がさらに縮小していく可能性も。
EOS Rは10月25日に発売された機種でわずか1週間でソニーの販売台数を上回った事は凄いですが、まだフルサイズミラーレス市場は小さく、BCN+Rも以前の記事で「2018年10月時点のフルサイズミラーレス国内市場は、市場自体はまだ小さい」と語っています。
ソニーはインタビュー記事で「競合他社は気にしていない。大切なのは顧客。」と語りフルサイズ市場シェア1位を狙うと明言しているキヤノン・ニコンとは違うスタンスに感じます。しかしソニーは「フルサイズ世界市場でNo.1 欧州フルサイズ市場の50%を獲得」をアピールする事を忘れていません。
シェア争いしながらフルサイズミラーレス市場自体が大きくなる事に期待です。