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キヤノン「EOS R5は、EOS 5D Mark IV 後継機では無いがミラーレス5シリーズである」

techradarが、キヤノン プロダクトマーケティングスペシャリスト David Parry氏 インタビュー記事を掲載しました。この中で「EOS R5」が、ミラーレス5シリーズである事を明らかにしています。

個人的に興味深かった所をざっくりピックアップしてみました。

「EOS R5」ボディは、EOS Rがベースになっているのでしょうか?

  • 今分かる事は、上部から見て「EOS R」より少し厚みがある事である
  • 私の考えでは、よりデジタル一眼レフ(DSLR)的な外観を施してある

すでに国内外の映像系メディアにCP+2020で展示予定だった「EOS R5」を公開していて、様々なインプレッション記事は登場済み。実際に使用してみれば " 5シリーズ " を感じるのかもしれません。

「EOS R5」にマルチファンクションバーを採用していないのはなぜ?

  • マルチファンクションバーの代わりに " ジョイスティック " を採用した
  • 「EOS R」に採用したマルチファンクションバーは様々な反応があった事は分かっている
  • 上手くハマった人達がいて、まったく合わなかった人達もいた
  • まあ無難な落しどころであって、多くの人はマルチコントローラーに慣れている

マルチファンクションバーは賛否両論あり、どちらかというと " 否 " の意見が多かった印象です。5シリーズは汎用性の高いハイエンド機だけに良い意味で落しどころが必要だった感じです。

このカメラが「EOS R5」と名付けられたのは?

  • 市場において一定の水準の高さ狙ったカメラである
  • 「EOS 5D Mark IV」後継機でもないし、その手の類のカメラでもない
  • しかしこのカメラは「ミラーレス5シリーズ」であり、市場におけるそのセグメントに向けたカメラである
  • フィルムの時代は「EOS 5」をラインアップし、デジタル一眼レフの時代は「EOS 5D」であり、そして今(ミラーレスの時代に)「EOS R5」をラインアップするのは筋が通っている
  • すべて同じレベルのカメラなのです

すでにdpreviewが " ミラーレス5D " と表現を使用しており、これは多くの人が感じていた事であり驚きではありません。すくなくともミラーレス製品ラインアップの中で「EOS R5」の立ち位置が明らかに。今後のEOS Rラインアップの製品名は、これまでのルールが適用されていく事が伺えます。やはり「EOS R」と「EOS RP」は1代で姿を消す事になるのでしょうか。

どのようなユーザーに向けたカメラなのか?

  • フルサイズ機であり、高速連写は20コマ/秒 12コマ/秒を実現し、8K動画撮影も可能で包括的であり信じられないほど強力な製品になる事だろう
  • 製品名が示す通り、5シリーズユーザーが対象となってくる
  • そのようなレベルの製品であり、プロとセミプロが使用する事を想定している
  • しかしこのレベルを好む愛好家がたくさんいる事はお忘れなく
  • 5シリーズがオールランドカメラに進化したのと同じように、特定のジャンルの写真を対象しておらず、あらゆるシーンに対応できるカメラである

" 5シリーズ " だけにそれ相応のフルサイズミラーレス機に仕上がっている模様。まだフルスペックは公開されていませんが、ついにボディ内手ブレ補正機構が搭載される事は明らかになっているので静止画・動画ともに期待しているユーザーさんは多いのではないでしょうか。

8K動画の熱問題はどのように対処しているのか?

  • 以前から取り組んでいてラインアップ上の製品群から放熱技術をたくさん学んだ
  • 例えば、コンポーネントを離す必要がある時にそれが出来るようになった
  • 異なった(独自の)素材を採用した放熱技術は、カメラやシネマEOS双方から学んだものである

放熱処理はしっかり行っている事が伺え、多くの技術を保有しており、キヤノンにスペックをステップアップする能力がある事を語っています。

「EOS R5」の動物AFは静止画・動画ともに使用可能?

  • 現時点でそれを明らかにする事はできない
  • 本当にエキサイティングな事は、犬・猫・鳥に対応している事である
  • 私が知る限り競合メーカーは " 鳥 " ついて言及していない

鳥は野外で撮影する事が多いので、どのぐらいの精度を実現しているのか注目しているユーザーさんは多いのではないでしょうか。かなり動物AFに自信が伺えるコメントも確認できます。

動物AFは「EOS-1D X Mark III」で初お目見えした同じディープラーニング技術を使っているのでしょうか?

  • この技術の詳細を外部に明らかにする事はないが、他のカメラから学習できたすべての事は次世代へ
  • ディープラーニング技術は非常にエキサイティングだと考えているし、1DXに大きな差をもたらした

「EOS-1D X Mark III」はディープラーニング技術導入し、頭部検出アルゴリズムを搭載しており、人体検知能力が向上しています。今回のインタビューでもヘルメットを被った人物も認識できるようになったとコメント。

「EOS R5」の防塵防滴仕様は、野生動物写真撮影にも対応している?

  • 我々のラインアップの製品群と同じレベルである
  • どのくらいの防塵防滴性能を実現しているのか分からないが、かなり過酷な環境で使用している人達がいる事は分かっているので、それは考慮すべき事案である
  • どのような内部構造になっているか言えないが、かなり堅牢性が高い仕様になっている事は言える

これまで5シリーズは汎用性の高いカメラとして様々なシーンで使用されてきた機種だけに少なくとも5シリーズレベルの防塵防滴性能は保っている模様。

新型肺炎の影響で「EOS R5」の投入に遅れが生じる可能性は?

  • すべてのメーカーが同じ状況化であり、それに目を離さず我々に何が出来るか注視している

やはり今回の新型肺炎は一般的な災害と比べると対処するシステムが確立していない事を挙げ、具体的にどのような影響出そうなのか明らかにしていません。しかし「我々にとって本当に刺激的なカメラになると思うし、一石を投じる事となり、我々は多くの人にこの製品を楽しんでもらいたいし、それほど待たずして投入できればと思っている」と語り予定通り市場投入したい模様。

EOS R5の価格は?
techradarが「EOS R5」ボディ価格を推測。「EOS R5」はミラーレス5シリーズだけに「EOS 5D Mark IV」と同等の価格になると予想しています。