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キヤノン決算発表 2020年カメラ販売実績と2021年の見通しをチェック

キヤノンが、2020年12月期決算発表を行いました。2020年のカメラ販売状況や2021年の見通しと製品展開の方向性が掲載されているのでチェックしてました。

決算発表前にイメージングの収益が改善し上方修正したニュースが登場し、2020年どのような実績だったのか注目が集まりました。会社全体の連結純利益は " 1150億円 " と黒字になっています。イメージングシステム(カメラ)の2020年実績と2021年見通しを見て行きましょう。

決算発表

2020年の市場は、新型コロナウイルスによる「巣ごもり」が新たな需要を生んだことや、各社が発売した新製品がカメラへの購買意欲を喚起したことで、 前回見通しを10万台上回る600万台となりました。当社も10月時点の計 画を上回る売上を達成し、収益性についても、第3四半期に発売した「EOS R5」と「EOS R6」が牽引役となり、下期には大きく改善しました。

今後の市場は、エントリー層を中心に中期的には縮小が続くものの、2021年に関しては、前年がコロナ影響で大きく落ち込んだため、対前年3%減の 580万台に留まると見込んでいます。

当社は、引き続きEOS Rシステムのカメラ本体及びRFレンズのさらなる製品の強化を図り、需要が底堅いプロハイアマモデルのシェア向上を目指します。 特にRFレンズは、これまでに18本と製品数を着実に増やしてきており、拡充 したカメラ本体との相乗効果で昨年の下期からは販売が大きく伸びていま す。今年は多様な撮影ニーズに応えるべく、レンズのラインアップを一層強化し、本体の販売と合わせてプロダクトミックスを向上させ、対前年増収を目指 します。※決算資料ノート付きより

キヤノン レンズ交換式カメラ販売台数

  • 2020年実績 … 276万台 (前年比 -34%)

2020年の見通しを10万台上回る600万台を達成したと掲載していますが、これまキヤノンだけでなく競合他社を含むカメラ世界市場の販売台数であり、キヤノン自体のレンズ交換式カメラの販売台数は276万台となっています。ちなみに2019年の世界カメラ市場のレンズ交換式カメラの販売台数は約880万台なので、2020年は少なくとも200万台販売台数が減少した事に。なので市場もキヤノンの販売台数も2019年と比べて減少しています。

2021年の見通し

  • 2021年見通し … 280万台 (+1%)

2021年は世界カメラ市場の販売台数は580万台と見通し、その内の280万台がキヤノンが売り上げる見通しを立てている事が分かります。今年は去年ぐらいと同じ様なコロナの影響が出るのかどうか分かりませんが、去年は下がるだけ下がった年だけに、見通しが去年とほぼ同じぐらいという事は、さらに市場が縮小した見方が出来るのではないでしょうか。

EOS Rシステムの製品強化

  • 需要が底堅いプロハイアマモデルのシェア向上を目指す
  • RFレンズラインアップのさらなる強化

今年の製品展開の方向性は去年と大きく変わっていない印象。別資料の決算短信の方では " 引き続きフルサイズミラーレスの強化を図る " と掲載しているので、最近噂されつつある「RFマウント APS-C」の動向が気になるところ。先日ソニーがEマウント フラッグシップ機「α1」を発表しましたが、キヤノンが今年「EOS R1 (仮名)」をローンチするのかどうか注目が集まります。

PowerShot PICK

キヤノンは現時点でCP+2021オンライン (2月25日~28日)に向けて大きな製品発表は行っておらず、2月に入ってからどのような動きを見せるのか楽しみにしているユーザーさんは多いのではないでしょうか。ちなみに「PowerShot PICK」が、クラウドファンディングサイト「Makuake」で1月29日に販売が開始される予定です。