キヤノン「EOS R3」は、フラッグシップ機ではない模様
先日キヤノンは、縦グリップ一体型のRFマウント フルサイズミラーレス機「EOS R3」の開発発表を行いましたが、その後の状況を見る限り現時点でRFマウント最上位機種であるもののフラッグシップ機ではない事が伺えます。
「EOS R3」開発発表の影に隠れてしまった感がありますが、同日キヤノンのショールーム(銀座・大阪)が「キヤノン フォトハウス」としてリニューアル・オープンしており、公開されたプレゼンテーション動画の中で開発発表された「EOS R3」関して以下のように触れています。
我々キヤノンは現在ハイアマチュア・プロユースの両面を考慮した高速・高画質・高信頼性を目指した「EOS R3」を開発中でございます。こちらは「EOS R5」と「EOS-1D X Mark III」の間になるような新しいラインになっております。※13:33あたりから
この「EOS R3」は縦グリップ一体型で防塵防滴性能は「EOS-1D X」と同等である事を明らかにしていますが、キヤノンはプレスリリースで " フラッグシップ " ではなく " 新しいライン " と表現しており、今回の動画でも " 新しいライン " として投入予定と語っています。
製品ページでフラッグシップ機はあくまでも「EOS-1D X Mark III」のみ
国内のEOSカメラ製品ページは、一眼レフ・ミラーレス関係なく製品グレード別に掲載しているのが特長。2021年4月18日現在 プロフェッショナルモデルは「EOS-1D X Mark III」のみで、開発発表した「EOS R3」は「EOS R5」「EOS R6」と同じハイアマチュアモデルとしてラインアップしている事が確認できます。
「EOS R3」は、EOSカメラとして「EOS-1D X Mark III」と並ぶフラッグシップ機で無くハイアマチュアモデルであるが、RFマウント フルサイズ機として最上位機種であると言えるのではないでしょうか。ソニーでいう所の「α9」的なポジションの機種で、将来的に「EOS-1D X」を継承するフルサイズミラーレス フラッグシップ機「EOS R1 (仮名)」も登場してくるのではないでしょうか。
キヤノンは4月26日(月)に決算発表を控えているので、決算発表に向けて「EOS R3」の一部追加情報や、決算発表で今後の方向性を示唆する可能性も。※キヤノンマーケティングジャパンの決算発表は4月23日(金)