キヤノン夏の決算発表 供給不足で販売台数減も2桁増収 フルサイズ機とRFレンズ需要高し
キヤノンが2022年12月期 第2四半期決算発表 (2022年4月~6月) を行いました。イメージング(カメラ)事業は、供給不足で販売台数減ながらもフルサイズ機とRFレンズ群の需要が高く、2桁増収を実現した事を明らかに。加えて2022年後半は、生産を挽回し増加に転じる見通しもしています。
カメラ市場は、各社のミラーレスカメラ本体と交換レンズの新製品投入に支えられ、底堅い需要が続いています。しかしながら、昨年から続く世界的な 部品不足に上海ロックダウンが加わり、需要に見合うだけの製品を供給することができておらず、今年の市場規模は昨年と同水準の545万台を見込んでおります。
当社の第2四半期についても、製品供給不足により引き続きカメラ本体の販売台数は前年を下回りましたが、下期からは生産の挽回により増加に転じる見通しです。販売台数減少の中でも、優先して生産・販売を行っているフルサイズミラーレスカメラの比率が高まったことと、RFレンズの販売が大きく伸びたことで、売上は2桁の増収となりました。
年間の販売台数は、主に上海ロックダウンの影響により280万台に見直しましたが、EOS Rシステムのさらなるラインアップ拡充として、「EOS R7」と 「EOS R10」の2機種を販売していきます。この2機種はAPS-Cサイズのセンサーでありながら、上位機種である「EOS R3」のオートフォーカス被写体 検出技術を継承するなど、静止画・動画撮影のあらゆる面で高い性能を備えています。プロやハイアマチュアユーザーによる用途に応じたサブカメラとし ての使用や、一眼レフカメラからの買い替え、エントリー機からのステップアップを促すモデルとして期待しています。併せて、APS-C専用の「RF-S レンズ」 2機種を発売しており、本体とともにさらなるユーザーの拡大を図っていきます。※説明会資料(ノート付き)より
イメージング(カメラ) 2022年第2四半期実績 と 2022年見通し
- 2022年第2四半期 … 1,270億円 対前年比13.2%
- 2022年見通し … 4,997億円 対前年比15.4%
カメラ市場の現状を考えるとキヤノンのイメージング(カメラ)事業は堅調に推移している事が伺えます。供給不足ながらも売上自体は2桁の増収とのこと。主力は利益率の高いフルサイズミラーレス機とRFレンズだと思いますが、EOS R APS-C ミラーレス機「EOS R7」と「EOS R10」とRF-Sレンズも投入しユーザー層拡大も順調に進みそうな予感。
2022年後半の生産は安定しそう
2022年後半は生産数を挽回し販売台数が増加する見通しである事を示唆しており、徐々に普通に店頭に購入できる状態になる事に期待。実はカメラだけでなくRFレンズ群も供給不足傾向にあるので、ユーザーが買いたい時に購入できる環境に1日も早く戻って欲しいところです。
2022年はキヤノンがグローバル市場1位になる可能性は高い
キヤノンは春の決算発表で「ミラーレス・トップメーカーとしての地位を固める」宣言を行っており、グローバル市場でキヤノンが1位になる可能性は高いのではないでしょうか。グローバル市場販売台数 545万台の内280万台をキヤノンが売り上げる事を見通しています。