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キヤノン決算発表 ミラーレス・トップメーカーとしての地位を固める宣言

キヤノンが、2022年12月期 第1四半期 (2022年1月~3月) 決算発表を行いました。イメージング事業(カメラ)の通期見通しは2桁の利益率(12.5%)でミラーレスカメラにおけるトップメーカーとしての地位を確固たるものにしていくと言い切っています。

イメージング事業(カメラ)のQ1実績と通期見通し

  • 2022年Q1実績 … 売上高 1,572億円 / 営業利益 134億円 (8.5%)
  • 通期見通し (2022年1月~12月) … 売上高 7,514億円 / 営業利益 936億円 (12.5%)

イメージング事業は交換レンズの販売台数増により増収とのこと。売上高は対前年同期比で 1,486億円 → 1,572億円 (+7.5%) と上がっています。しかし工場閉鎖の影響で一時的な費用を計上しており、対前年同期比で営業利益は 181億円 → 134億円 (-1.8%) と減益ながらもきっちり100億円以上の黒字を確保。

イメージング (カメラ)

キヤノン決算

各社のフルサイズミラーレスが市場を活性化することで、プロやハイアマチュアユーザーを中心とした需要は引き続き強く、供給不足による前年からの繰り越しも加わり、2022年の市場規模は5%増の565万台になると見ております。

当社の第1四半期の実績は、供給不足でレンズ交換式カメラの販売台数は前年を下回ったものの、「EOS R5」や「EOS R6」など上位機種の供給を優先した結果、平均売価が上昇し、RFレンズも販売を大きく伸ばしたことで増収となりました。

年間については、逼迫が続く中でも、新規調達先からの購入や代替部品への切り替えにより確保した部品を使い、生産量を増やしていきます。バックオーダーの解消により前年比10%増の300万台を販売し、増収増益を目指してまいります。

今年も本体と交換レンズのラインアップ拡充を進めていきますが、2月には大口径超望遠のRFレンズを2機種発表しました。焦点距離が1200mmと 800mmの超望遠レンズとしては、極めて小型で軽量なレンズに仕上がっており、ユーザーの拡大が期待できます。

引き続き本体とレンズ、トータルでのRシステムの価値向上を追求しミラーレスカメラにおけるトップメーカーとしての地位を確固たるものにしてまいります。※説明会資料(ノート付き)より

トップメーカーとしての地位を確固たるものにする

2022年のカメラ市場規模を565万台とし、キヤノン自体の年間見通しは300万台となっており、戦略通り売り上げればカメラ市場の過半数をキヤノンが占める事になります。加えて「ミラーレスカメラにおけるトップメーカーとしての地位を確固たるものにしてまいります。」と言い切っており、ミラーレス世界市場でキヤノンがソニーを超えシェア1位を奪取する年になるかもしれません。

部品確保の見通しがついた模様 生産強化を示唆

プレゼン画像で「部品の確保により生産量を増やし、年間で増収増益を目指す」と掲載し、ノート付きの資料を見てみると新規調達先を開拓し、代替部品の切り替えも進んでいるようで去年より10%多い300万台を販売すると明言。やはり「EOS R5」や「EOS R6」などの上位機種の供給を優先し利益に繋がてきた事も明らかに。

2022年もカメラボディと交換レンズの新製品投入を示唆

今年も本体と交換レンズのラインアップ拡充を進めていきます」としており、急ピッチでラインアップを拡充中のRFレンズだけでなく、カメラボディの方も新型機が登場しそうな気配。最近「EOS R7」や「RF35mm F1.2L USM」が噂されているだけに2022年後半の動きに注目です。ただレンズだけでなくカメラ価格も値上げされそうな報道もあり注視が必要かもしれません。