キヤノン「部品などのさらなるコストアップはないと考える」「生産の国内回帰を進める」
キヤノンは先日2022年の年間決算を発表しましたが、決算発表時のQ&A要約資料を追加で公開しました。その中で物流や部品のコストアップや国内生産比率について興味深い言及をしているので一緒に見てみましょう。
Q2. 2022 年の国内生産比率が対前年で下がっている理由は何か。
A2. 2022 年の比率の低下はプロダクトミックスによる一時的なものであり、特別な政策上の理由があるわけではない。今後も生産の国内回帰は進めていく。※Q&A要約資料より
先日ソニーが、米中対立やコロナ対策などのリスクによる供給網の機能不全の回避に向けて中国以外で販売するカメラのほぼ全量をタイ工場に切り替えるニュースが登場したばかり。キヤノンは以前から生産の国内回帰を進めており、さらにその生産体制を推し進めていく事が伺えます。
Q3. 様々なコストの上昇がキヤノンの今年の業績に与える影響について教えて欲しい。
A3. 今年もインフレの傾向が続くと見られるが、物流や部品などのさらなるコストアップはないと考えており、業績に与える影響は昨年と大きくは変わらないものと想定している。※Q&A要約資料より
先日ソニーが広範囲に及ぶ値上げを告知したばかりです。物流や部品などのコストアップは、最終的に製品価格に反映される事になるので気になるところですが、上記の言及を見る限り今のところ物流・部品コストは想定内になりそうな展開に。今年カメラ&レンズの値上げを行わない事を祈るばかり。