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キヤノン「EOS R1」2024年投入ほぼ確定「シェアは信頼の証 50%以上のシェアを目指す」

日本経済新聞が、2023年9月8日にキヤノン 御手洗冨士夫会長兼社長最高経営責任者 (CEO) インタビュー記事を掲載し、大変興味深い内容となっています。個人的に興味深かったポイント2つを一緒に見てみましょう。

「EOS R1」2024年投入ほぼ確定

この記事に掲載されている画像に " 全方位で市場開拓 : 2024年にもミラーレス初の旗艦機種 (フラッグシップ機) 投入 " の文言が確認できます。

高級機種の性能を下位の機種にも展開し、ミラーレスでもプロやハイアマチュアからエントリーまで全方位戦略の構えができている。

上記のように御手洗氏が語っています。ミラーレス市場においてソニーが先行し大きなシェアを獲得した後にキヤノンが参入しましたが「ミラーレスカメラで出遅れたのはサボっていたわけではなく、参入の準備はしていた。」とのこと。市場シェアについても触れており「50%以上のシェアを取りたい。50%以上というのは可能だと考えている。」と語り今後もキヤノンが市場を牛耳る事を目標にしている事が伺えます。

キヤノンにとってシェアはマーケティングにおいてかなり重要

御手洗氏は「シェアは会社の市場における信頼の証であり大事だ」と断言。カメラ市場においてもシェアを追わない戦略が見受けられますが、キヤノンは以前通りにシェア重視のビジネスを展開していく模様。

キヤノンは毎年EOSカメラや交換レンズが何万台売れたとか、累計何億本売れたとかプレスリリースを出しますが、それを紐解く御手洗氏ストーリーも掲載しています。米国におけるキヤノン EOSカメラの知名度を上げ、シェアトップに導いた人物が御手洗氏で「マーケティングで米市場変えた」とのこと。昔は米国でキヤノンカメラが月に13台しか売れなかった事もあったそうで、シェアとマーケティングの結び付きが強い事が伺えます。タオルメーカーと思われたり、ヤシカと勘違いされたりと屈辱の日々もあった事も明らかに。

これ以降はデジカメライフ雑談になります。

以前からパリ五輪(2024年7月26日~8月12日)に向けて「EOS R1 (仮名)」が発表されるのではないか?と噂されていましたが、今回の記事を見る限り2024年に「EOS R1」が投入される事はほぼ間違いない模様。2024年上半期に発表・発売される可能性はかなり高いのではないでしょうか。あとは開発発表あるのかないのか、開発発表があるとすれば2023年末までに行われるのか、2024年初旬になるのか色々想像してしまいます。ちなみにCP+2024は2月22日~25日開催予定。

デジタルカメラ・ビデオカメラ 世界シェア 2022 (台数ベース)

  1. キヤノン … 335万台 (46.5%)
  2. ソニー … 188万台 (26.1%)
  3. ニコン … 84万台 (11.7%)
  4. 富士フイルム … 42万台 (5.8%)
  5. パナソニック … 30万台 (4.2%)
  6. OMデジタル … 25万台 (3.5%)
  7. リコーイメージング … 6万台 (0.8%)

上記は「日経 業界地図 2024年版」に掲載されているすべてのデジタルカメラを含めた台数ベースの市場シェア。キヤノンはデジタル一眼レフやミラーレスなど全てを含むデジタルカメラ世界市場で " 46.5% " のシェアを獲得している事が伺えます。

今回のインタビュー記事で御手洗氏が語る " 市場 50%以上のシェア " は、全てを含むカメラ市場をさしているのか、ミラーレス市場を指しているのか気になるところ。元記事は、ミラーレス市場におけるやり取りで語っているので、ミラーレス市場においても50%以上のシェアを目指しているのかなと思う事も。

Canon EXPO 2023

キヤノンは今月「Canon EXPO 2023 (10月19日~20日)」を開催予定なので、何かしら次世代EOSカメラ&RFレンズが参考展示される事に期待してしまいます。「EOS R1」らしき次世代機が展示されたら最高ですよね。

少し話は変わりますが、キヤノンは天文・宇宙分野向けの大型精密光学製品を「Canon EXPO 2023」で公開予定である事を明らかにしています。。