キヤノン グローバルシャッター方式 フルサイズセンサー LI5030SA を見返してみる
ソニーがグローバルシャッター方式の2460万画素メモリー内蔵フルサイズ積層型CMOSイメージセンサーExmor RSを搭載した「α9III」を発表したので、キヤノンが2022年12月に追加したグローバルシャッター方式 フルサイズセンサー「LI5030SA」を見返してみました。
このイメージセンサーは民生カメラ用ではなく、高度監視・ドローン空撮・交通監視・宇宙・電子顕微鏡などの用を想定したグローバルシャッター方式の1900万画素CMOSセンサーになります。
- LI5030SAI … 可視光域と近赤外線域を同時に撮像できる、交通監視用カメラや産業用カメラ向け
- LI5030SAN … マイクロレンズおよびカラーフィルターが非搭載で、電子顕微鏡やX線検出カメラ向け
LI5030SA CMOSセンサー 基本スペック
- イメージサイズ : 35mm フルサイズ
- 有効画素数 : 5688(H)×3336(V)
- 画素サイズ : 6.4μm×6.4μm
- パッケージ 182pin ceramic LCC
- フィルタータイプ : RGB、Mono、RGB-IR、Naked
- 有効画素読み出し : 5688(H)×3336(V)12bit 57.99fps
基本的にこのイメージセンサーはキヤノンが外販しているB2B用途のセンサーですが、ソニーが「α9III」にグローバルシャッター方式イメージセンサーを搭載してきたので、キヤノンがいつ " EOS R " にグローバルシャッター方式イメージセンサーを搭載してくるのか気になるところ。民生カメラ用に何かしら開発している事に期待。
キヤノンがフラッグシップ機「EOS R1 (仮名)」を2024年に投入してくる事は確実視されており、「EOS R1」が搭載しているセンサーは、ローリングシャッター方式なのかグローバルシャッター方式なのか色々想像してしまいます。
キヤノンが民生カメラ (EOS R) にグローバルシャッター方式イメージセンサーを搭載するのは、そう遠くない未来になるのか、3~5年ぐらい先になるのか注目です。