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キヤノン Q3決算発表 (2024年7月-9月実績) Q4は20%を超える大幅な売上成長を目指す

キヤノンが、2024年12月期 第3四半期 決算 (2024年7月~9月実績) 発表を行いました。Q3は「EOS R5 Mark II」の発売や中国の若者の需要拡大で前年同期比5.3%の増収となっています。Q4はフラッグシップ機「EOS R1」を発売しRFレンズの販売増加を見込み、20%を超える大幅な売上成長を目指すとのこと。

決算

今年のレンズ交換式カメラの市場は、各社が積極的なプロモーションで需要を喚起しており、中国では若者の需要が拡大するなど、昨年の水準をわずかに上回る610万台となる見通しです。

当社の第3四半期は、8月に発売したプロ・ハイアマチュア向けの主力モデル「EOS R5 Mark II」が、静止画、動画性能が大幅に進化した点が好評で想定以上のオーダーを 獲得しており、平均売価が上昇したことで5.3%の増収となりました。さらに11月には、キヤノンのミラーレスカメラのフラッグシップモデル「EOS R1」の発売を予定しています。すでにプロフォトグラファーの方々に実際の現場で試用いただいていますが、卓越したオートフォーカス性能がプロ機としての高い評価を得ています。高付加価値モデルの発売によりRFレンズの販売も増加する見込みであり、第4四半期は20%を超える 大幅な売上成長を目指します。※決算発表資料(ノート付き)より

イメージング Q3実績 (2024年7月~9月)

  • 売上高 … 2,396億円 (カメラ 1,460億円 / ネットワークカメラ他 936億円)
  • 営業利益 … 436億円
  • カメラ台数 … 73万台

イメージング 年間見通し (2024年1月~12月) ※2024年10月24日時点

  • 売上高 … 9,558億円 (カメラ 5,939億円 / ネットワークカメラ他 3,619億円)
  • 営業利益 … 1,526億円
  • カメラ台数 … 290万台

最新世代の5シリーズ「EOS R5 Mark II」は予約の時点で需要が供給を大きく上回り、キヤノンオンラインストアで納期が6ヶ月以上表記となっており、需要と供給が安定するのは少し先の印象。※2024年10月24日時点

中国のカメラ市場における若年層の盛り上がりが顕著なようでキヤノンもソニーも注力しています。キヤノンは中国の販売台数30%以上増を目指す報道があり、ソニーは前回の決算発表で中国市場の成長に注視している事を明らかに。

キヤノンは11月にRFマウント フラッグシップ機「EOS R1」の発売を予定、この機種もすでに需要が供給を上回っています。Q4は " 20% " を超える大幅な売上を見通しており、「EOS R5 Mark II」と「EOS R1」で利益率の高いRFレンズの売上も期待している事が伺えます。決算短信を見てみるとキヤノンはQ4の為替レートは、1ドル/145円、1ユーロ/160円を前提としている事が確認できます。

カメラ市場において一般的に " 10月-12月期 " は、最も収益が見込める四半期になります。日本では冬のボーナスからのクリスマスと年末年始商戦、海外だとホリデーシーズン需要が見込めます。この時期の冬のキャッシュバックキャンペーンにも注目です。