キヤノン「イメージング 第4四半期は、高い成長を計画している」
先日キヤノンは2025年12月期 第3四半期発表を行いました。質疑応答(Q&A)資料を公開し、その中で第4四半期のイメージングは、高い成長を見通している事を明らかに。

Q11. イメージングが第4四半期に高い成長を計画している背景を教えてほしい。
A11. レンズ交換式カメラについて、中国・アジアを中心に好調なエントリー機の成長が続くことに加え、フルサイズ機についても商戦期に販促をかけ売上を伸ばす。加えて、バックオーダーが積み上がっているコンパクトは増産体制が整ったことで売上増大につなげる計画となっている。※説明Q&A要約資料(PDF)より
カメラ事業状況
- レンズ交換式カメラ … 中国・アジアを中心にエントリー機が好調
- フルサイズカメラ … 商戦期に販促をかけ売上を伸ばす
- コンパクトデジタルカメラ … バックオーダーが積み上がっているが、増産体制が整う
上記の理由でイメージングの第4四半期は、高い成長を見通している事が伺えます。キヤノンは2025年1月にコンパクトデジタルカメラの増産体制を整える事を示唆していましたが、ついに増産体制が整った事を明らかに。中国・アジア市場でエントリー機が好調で「EOS R50」シリーズあたりが売れているのでしょうか。

第4四半期は、海外でホリデーシーズン、国内では年末年始商戦に突入します。海外でinstant saving、国内ではキャッシュバックキャンペーンに期待したいところ。加えて米国キヤノンは11月6日に新製品発表を予告しており、「EOS R6 Mark III」の発表が期待されており、フルサイズカメラ売上に貢献しそうな予感。
Q3. 第3四半期営業利益の対前年分析で数量増減/プロダクトミックスが、増収にも関わらずマイナスとなっているのはなぜか。また第4四半期以降はどうなるのか。
A3. レーザープリンターの売上が落ちたことに加え、カメラについては「EOS R5 MarkⅡ」 を投入した昨年に比べてエントリー機の割合が増えていることが主な要因となっている。第4四半期以降、レーザープリンターは在庫調整が終われば回復してくると期待しており、カメラはエントリー機の成長が継続するもののフルサイズ機も拡販して伸ばしていく。※説明Q&A要約資料(PDF)より
これまで「EOS R5 Mark II」などの上位機種を中心に売上を伸ばしてきた印象ですが、今年は " エントリー機 " の割合が増えている模様。ここ最近キヤノンはエントリーカメララインアップを拡充しています。「カメラはエントリー機の成長が継続するもののフルサイズ機も拡販して伸ばしていく。」と語っており、全方位で売上を伸ばす計画である事が伺えます。