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雑談 : 2つのキー 動画のニーズと使い易さ

2020年上期と比べて下期は経済が動き出し新製品発表ラッシュが続きますが、 " 動画のニーズ " と " 使い易さ " の2つのキーが見受けられるので雑談を少しだけ。

動画のニーズ

以前から動画のニーズの高まりはありましたが、現時点で静止画よりも動画の伸びしろの方が大きく、Vlogスタイルの普及と今年はあれの影響でWebカム需要などもあり、多くメーカーも動画機能強化しつつあります。国内では依然静止画需要の方が高そうですが、海外では動画機能も外せない状況になっている模様。

ソニーは「デジカメとして伸びるのは動画ニーズ」と明言し、キヤノンは撮影条件があるもののいち早く民生機で8K30pに対応した「EOS R5」を投入。パナソニックは、民生機ブランドであるLUMIXで「LUMIX DC-BGH1」を発表したばかり。ニコンは2世代目にあたる「Z 6II」と「Z 7II」を発表し特に「Z 6II」で動画の可能性を提案。 オリンパスも「OM-D E-M1 Mark III」と「OM-D E-M1X」において動画RAW出力ファームウェアを開発中で動画に本腰を入れ始めています。オリンパスの映像事業を引き継ぐOM デジタルソリューションズも動画志向カメラ(その1、その2)の開発を示唆しています。シャープは、8K+5Gエコシステムの一環で " マイクロフォーサーズ 8K ビデオカメラ " を開発中。

使い易さ

カメラのコンセプトやグレード(エントリー/ミドル/ハイ)によりますが、使い易さが1つの " キー " として各メーカーが打ち出してきている気がします。ソニーは「α7S III」でメニュー周りの改善を図り「VLOGCAM VX-1」は簡単操作で高画質を謳っています。キヤノンも「iNSPiC REC」や「PowerShot ZOOM」でそのまま撮れる新しいスタイルを提案。富士フイルムが先日発表した「X-S10」も使い勝手に拘って開発した事も明らかにしています。シグマ「fp」は、静止画モードと動画モードの2系統の操作系を用意。リコーイメージングが開発中のペンタックス デジタル一眼レフ APS-C フラッグシップ機も最新情報でかなりこだわりを持って開発している事が伺えます。

キヤノンは、2020年10月9日のSankeiBizの記事でキヤノンは「高画質化が進む中、操作しやすいカメラの需要が増えている」と指摘。この記事はソニー「FX9」やキヤノン「EOS C70」など小型なカムコーダーに焦点を当てた記事で、ここでも動画市場は成長分野であると報じています。

2021年以降は民生カメラにそろそろ次世代センサーなど搭載されそうな気がしますが、動画機能や撮影スタイルの提案、そして使い勝手の向上も図ってくるではないでしょうか。