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富士フイルム 夏の決算発表 イメージングは増収増益 チェキ強し

富士フイルムが、2023年3月期 第1四半期 (2022年4月~6月) 決算発表を行いました。イメージングは前年同期比で増収増益。特にチェキが堅調。イメージングの通期見通しも上方修正しています。

イメージング Q1決算 (2022年4月~6月)

イメージングQ1決算
  • イメージング全体 … 売上高 825億円 (+13.6%) / 営業利益 105億円 (+31.8%)
  • コンシューマーイメージング (チェキ) … 売上高 541億円 (+20.4%)
  • プロフェッショナルイメージング (X/GFX) … 売上高 284億円 (+2.5%)

イメージング全体で売上高825億円。営業利益は105億円 (前年同期比 12.8%) を達成。イメージングは、チェキを筆頭する「コンシューマーイメージング」とX/GFXが属する「プロフェッショナルイメージング」に分かれています。

やはりチェキはイメージングの稼ぎ頭といって良い存在で「コンシューマーイメージング」は売上高 541億円 (前年同期比 +20.4%) を達成し絶好調。富士フイルムは、20億円を投資しインスタント用フィルムの生産能力を20%拡大させる事を告知済み。やはりフィルムビジネスの強さを感じるし、最近のチェキはデジタルカメラ扱いになってきてるところもポイントです。専用プリンタ需要も増加中。

「プロフェッショナルイメージング」の売上高は284億円 (+2.5%) となっており、その中で放送カメラ用レンズの販売がコロナ影響から回復し売上が増加したとのこと。民生カメラに目を向けると今年はXシリーズ10周年を迎えて「X-H2S」を発売し、9月には「X-H2」の正式発表が期待されているので Q2/Q3 あたりの決算発表で「プロフェッショナルイメージング」の売上がどのくらい伸びてくるのか注目です。

今年もコロナや戦争そしてインフレなど不確定要素が多く存在するので四半期ごとの見通しは変わってくると思います。個人的に気になるのは「第2世代X-Hシリーズ」に移行せずに「X-T5」待ちのXユーザーさんが潜在的に多そうな予感。

イメージング通期見通し (2022年4月~2023年3月)

通期見通し
  • 売上高 … 3,600億円
  • 営業利益 … 420億円

前回の通期見通しと比べると、売上高は 8,400億円→8,600億円、営業利益は 370億円→420億円 に上方修正しています。

イメージングの研究開発費 Q1と通期見通し

通期見通し
  • Q1 …21億円
  • Q1-Q4 通期見通し … 非公開

ちなみに前年度のQ1の研究開発費は21億円、Q1-Q4通期は85億円となっており、今年も同様の研究開発費がイメージングに投入されるのではないでしょうか。