ホーム > カメラニュース 2023 > 富士フイルム X/GFXカメラ供給不足雑談 特にXカメラがやばい 何が原因なのか

富士フイルム X/GFXカメラ供給不足雑談 特にXカメラがやばい 何が原因なのか

先日富士フイルムが「X-T5」と「X-S20」の注文受付を一時停止し話題となっています。コロナ以降 富士フイルムのX/GFXカメラは供給不足気味の状態が続いており、何が原因なのか気になるところ。雑談を少しだけ。

X-T5

Xカメラ供給状況 ※2023年10月31日時点 フジフイルムモールの販売状況

  • X-S20 … 受注一時停止
  • X-T5 … 受注一時停止
  • X-H2 … 納期6週間
  • X-H2S … 納期6週間
  • X100V … 受注一時停止

GFXカメラ供給状況 ※2023年10月31日時点 フジフイルムモールの販売状況

  • GFX100II … 納期6ヶ月
  • GFX100S … 在庫あり
  • GFX50SII … 在庫あり

現時点における富士フイルムモールのX/GFXカメラの販売状況を調べてみました。Xカメラは全滅。受注を受け付けている「X-H2」と「X-H2S」は納期6週間となっており、このまま行くと国内のクリスマス・年末年始商戦に影響する可能性があります。GFXカメラは新型「GFX100II」の納期は依然6ヶ月となっており、まだまだ待つ必要があります。

1. 半導体もしくは部品供給不足が続いている可能性
コロナ以降、半導体や部品供給不足によって各カメラメーカーの生産状況は著しく悪化しましたが、富士フイルムは依然その影響を受けている可能性があるのかないのか気になるところ。キヤノンやソニーを見ると生産状況は改善しつつある印象で、富士フイルムの生産状況がどうなっているのか色々想像してしまいます。正直言って、富士フイルムに関してはコロナ禍の時より今の方が供給状況が厳しい印象。

2. 生産キャパオーバーの可能性
富士フイルムはチェキの生産体制は強化しつつありますが、X/GFXデジタルカメラに関して生産体制強化のプレスリリースはなく、単に生産キャパオーバーの可能性があるかもしれません。今回の「X-T5」「X-S20」受注一時停止のプレスリリースを見ると " 当初計画を大幅に上回るご注文をいただいており、製品の供給が追い付かない状況 " と表現しており、その言葉通りなのかも。この場合、需要が落ち着くか、生産体制を強化する以外解消する方法はなさそうな予感。ブツがないのに冬のキャッシュバックキャンペーンとか実施するのでしょうか。

ちなみに前回の決算発表(2023年4月~6月実績)でXカメラがかなり売れている事は明らかになっています。

3. 円安のため日本よりも海外で売りたい可能性
現在1ドル/150円ぐらいの円安状況が続いており、日本で売るよりも海外で売った方が儲けが出るので本来なら日本に回す分も海外に振っている可能性があるかもしれません。ちなみにB&Hの「X-T5」販売ページを見てみると、シルバーもブラックも普通に在庫があります。※2023年10月31日時点

富士フイルムは11月8日に決算発表(2023年7月~9月実績)を予定しているので、何かしらカメラの供給体制に関する発言があると良いなと思います。