富士フイルム デジタルカメラに関して目先の需要に左右されず利益重視で生産していく模様
富士フイルムは先日 中期経営計画「VISION2030」を策定しましたが、質疑応答を含むトランスクリプト(PDF)資料を公開しており、デジタルカメラの生産に関して興味深い発言をしています。雑談を少しだけ。
これまでの⽇本の写真業界でいいますと、売れたら⼤量⽣産して、その価値が下がって、というその繰り返しの連続でしたが、今回は、例えばデジタルカメラも先ほどありました、XシリーズとGFX。この⼆つです。GFXは⼤判、⼤型の CMOS のカメラとしては世界的に認知されてきた。このブランドを毀損することなく、利益を確実に稼いでいく思いで、今回、計画を⽴案しました。※中期経営計画説明会 トランスクリプト資料 質疑応答 37ページより
上記の発言をどう捉えるのか、人によって異なると思います。富士フイルムはイメージングに関して " 営業利益率 20%超 " を持続させる中期経営計画「VISION2030」を策定しており、上記の発言を見る限り利益重視の生産計画を進め、価格が下落するほど大量生産は行わないように感じます。あくまでも個人的に。
このところ国内ではX/GFXシリーズの供給不足が目に付く事が多いですが、利益率が落ちないように生産調整を掛けているのかな~と思うことも。なので「X100VI」の大きな供給不足が続いていますが、価格や利益率が落ちない域で生産を行うかもしれません。
個人的に感じているのですが、富士フイルムはX/GFXシリーズでライカほどではないにしろ、プレミアムカメラメーカーを目指しているような気もします。クルマで例えると、ライカが " メルセデス " であれば、富士フイルムは " レクサス " 的な感じで。