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富士フイルム「これまでの富⼠フイルムのカメラの売り⽅を根本的に変えていく事を目指す」

富士フイルムが年間決算 (2023年4月~2024年3月実績) を発表しましたが、トランスクリプト(質疑応答含む)書類の中でイメージングに関してライカを引き合いに出して興味深い発言をしているので一緒に見てみましょう。

高付加価値

質疑応答の中でブランド力構築の中で " ライカ " を引き合いに出して下記の発言をしています。

ポイントはブランド⼒をどれだけ作って、それをどう維持するかが最⼤のポイントです。ですから作りすぎちゃって、値段を下げるとか、それはかなりもったいないことというか、富⼠フイルムがずっとやろうとしてきたところはやっと今それが叶うようになってきた。

⼀つは特徴があるカメラ、例えば GFX シリーズは、世界でも⼀番⼤きい CMOS を搭載しまして、プロユーザー、それからアドバンスドアマチュア、絶⼤なる信頼を得ておりまして、値段も相当かかりますが、まだ買っていただくお客さんがバックオーダーを待っている。それに付随してレンズ も売れているところです。

ブランド⼒をどうやって構築するか、そしてお客様が持っているその購⼊されたプロパティの価値を下げないところに集中しながら、イメージング全体、チェキもそうですけど、それを引っ張っていきたいと考えております。

例え話で⾔えば、社内で僕が⾔っているのは、ドイツの有名なメーカーライカっていうのは、いまだに古いカメラも、今売っているカメラも、かなり⾼い価値を維持しているところが⽬標とするところです。これまでの富⼠フイルムのカメラの売り⽅を、根本的に変えていくところが、ミラーレスカメラのわれわれが⽬指すところでございます。※トランスクリプト(質疑応答含む)書類より

中期経営計画「VISION2030」の時でも触れていましたが、やはりブランド力を引き上げ " ライカ " のように値段を下げる事なく付加価値あるカメラ事業を構築していく方向性である事が伺えます。「これまでの富⼠フイルムのカメラの売り⽅を、根本的に変えていくところが、ミラーレスカメラのわれわれが⽬指すところでございます。」と表現しているので、ライカのようなプレミアムカメラブランドの域まで目指すのかどうか気になるところ。