ニコンは、オリンパスと同じ言い訳は許されない報道
ダイヤモンドオンラインが、ニコンの映像事業が赤字に転落しその衝撃に大きさを解説した記事を掲載しました。映像事業が売上高・営業利益に占める割合、ニコンカメラの顧客層、ミラーレス市場におけるソニー存在などを挙げ説明しています。
映像事業が売上高・営業利益に占める割合
- ニコン映像事業 … 売上高の4割・営業利益の3割 (19年3月期)
オリンパスは売上高の8割を医療事業が占めており映像事業の赤字を背負う余裕があり、ニコンの場合、売上高の4割・営業利益の3割を映像事業が占めており、他事業がまだまだ成長し切れておらず、映像事業は依然 " 根幹事業 " である事を指摘し「オリンパスと同じ言い訳は許されない」としています。
ニコンカメラの顧客層
- プロ・趣味層のさらなる満足度向上に資する戦略へ集中
先日決算発表時に示した " 映像事業 事業環境・再建方針 " に絡んでくる事なのですが、ニコンはプロ・趣味層セグメントへのフォーカスを徹底しレンズラインアップ拡充する事により満足度を高める方針。その時に公開したニコン映像事業売上収益イメージを例に挙げ、中長期的にプロ・趣味層以外がごっそり顧客層からいなくなってしまう事を指摘しています。ニコンの再建方針では次世代コアユーザーを創出するとしていますが、今回の記事では " ニコン自身が初・中級機から手を引いていくことを意味するようだ " と解釈しています。
ミラーレス市場におけるソニー存在
どうやらソニーを意識した厳しい質問があったようで…
- 競争力では課題があると考えていない
- ニコンのフルサイズミラーレスは2機種なので機種数なりのシェア
…とニコン側からの説明があり、フルサイズミラーレスへの進出の遅れを認めざるを得ない苦しい説明だっと伝えています。
あと海外で様々な情報(噂)が登場しつつあり…
ライフルスコープ事業の撤退?
海外でニコンがライフルスコープ事業から撤退する情報が登場し、在庫を売り切って終了する話が登場済みで、さらにNikon Rumorsが裏付けは取れていないとしながらも、一部のアウトドア・スポーツ系の製品ラインを取り止める噂があると伝えています。ニコンは、ライフルスコープをはじめ、フィールドスコープやゴルフ用レーザー距離計そして双眼鏡・単眼鏡などを展開していますが、何かしら動きがあるかもしれません。
ここからは良い情報でカメラに話を戻すと海外認証機関に未発表カメラが新たに登録されました。
海外認証機関に登録 N1823
ニコンの未発表デジタルカメラ「N1823」が海外の認証機関に登録されました。Wi-FiとBluetoothを搭載。#認証情報 pic.twitter.com/gnwH5jP2Vp
— 軒下デジカメ情報局 (@nokishita_c) November 20, 2019
他にも「N1834」などの未発表カメラも海外認証機関に登録済みで、ニコンはデジタル一眼レフ FX フラッグシップ機「D6」の開発を発表済み、最近は「D750 後継機」の噂も動き出しています。※Update :「N1823」は、ハイエンドコンパクト機ではないか?という見方が強い模様。