ニコン「積層センサーは、すぐ製品化する段階ではなく、これから事業化を検討していく」
CP+2021オンラインが開催した「上級エンジニアによるパネルディスカッション」においてニコン 光学本部 第二開発部 部長 山崎聡氏が、先日発表した1インチ積層型センサーは研究開発と基礎データを所得するために開発しており、すぐ製品化する訳では無く、これから事業化を検討していくと語っています。
1:12:22あたりから聞き手の日本カメラ財団 市川泰憲氏が、ニコンが先日発表した1インチセンサーに関して以下の質問をしています。
2月17日にニコンが1型の積層型センサーしましたが、一部の気の早いプロ写真家が「Nikon 1」が高画素で登場するぞ!と喜んでいたが、私は工業用のセンサーと思っているが民生カメラにも搭載される可能性はあるのでしょうか?
- 先日発表したセンサーは、デジタルカメラだけでなく、様々な産業分野を視野に入れて開発している
- 研究開発と基礎データを取得するために開発しているので、このまますぐ製品化するかたちではない
- 用途に応じて構造などを最適化して事業化を検討していく段階
ニコンは先日半導体の国際会議「ISSCC2021」で1784万画素 1インチ 積層型CMOSイメージセンサーの開発を発表しました。「ISSCC2021」に向けた発表だけに、すでに実用化できるレベルなのかどうか気になっていましたが、技術発表的な感じで実用化はまだまだ先の話の模様。ニコンは民生カメラに搭載する可能性は否定していませんが、やはり産業用途がメインに感じます。