露ニコン「今年は多くの新製品を投入」「Z9と超望遠レンズは連動」「純正レンズだけで充分」
photowebexpoが、ニコン・ロシア テクニカルスペシャリスト フィリップ氏 インタビュー記事を掲載しました。これまでに登場したインタビュー記事・動画と重複している箇所があるので振り返りながら見ていきましょう。
私は全然ロシア語は分からないのでGoogl翻訳・Bing翻訳の力を借りて日本語と英語に機械翻訳した内容をまとめています。なので正確性に欠ける部分がある可能性があり、それを踏まえて読んでください。個人的に興味深かったポイントをピックアップしてみました。
「Z 9」と「D6」は共存する
まず最初にデジタル一眼レフ FX フラッグシップ機「D6」のアップグレードは競合他社に比べて控え目だったのではない?という質問に対して、連写速度やAF精度に関しては大きな更新を行っており、スポーツ撮影において唯一顔認識可能で、アダプター無しで無線通信に対応したデジタル一眼レフであると反論。
「Z 9」と「D6」の関係性については、すべてのユーザーがミラーレスに移行する準備が出来ておらず、(ミラーレス・システムは)人によっては新しいセグメントであるが、人によっては受け入れ難いモノであるとコメント。あとはアダプター経由で使用したくないユーザーも一定層いる事を示唆し、「このセグメントでこの2機種はきっちり共存する」と説明しています。
バリアングル式モニタは、(特にフラッグシップ機において)信頼性が低い
「Z 6II」「Z 7II」はチルト式モニタを採用していおり、ソニー「α7S III」「α7C」のようなバリアングル式モニタを採用する予定はあるのか?という質問に対して、「ニコンが採用すればそれは100%きっちり機能するはず」と前置きしながらも、「バリアングルは構造的に信頼性が低くなる」とコメント。これまでの一眼レフ フラッグシップ機においてバリアングル式モニタを採用した機種がない事も語っています。
ニコンから動画志向ミラーレス機は現時点で登場しなさそう
ここ最近のカメラの動向は動画機能の進化・向上にスポットライトが当たる事が多いですが、ソニー「α7S」やパナソニック「LUMIX S1H」のような低画素センサーを搭載し高性能な動画機能を搭載した特別なシリーズを投入する計画はあるのか?という質問に対して、動画市場は充分理解しておりProResRAWとBlackmagicRAWに対応したRAW動画出力にサポートしており、必要十分的なコメントをしています。
ニコンは、2月に開催されたCP+2021 ATOMOS JAPAN ライブ配信でも同じ様な発言をしており…
- 動画担当者としては作りたい気持ちはあるが、ニコンは他社のようなシネマカメラのラインアップなどはなく、一眼レフはまだ売っているがミラーレスカメラ1本でやっている
- それはある意味強みと考えていて、一番最初にHDMI RAWを出せたのは、社内にシネマカメラのラインがないので、動画専用カメラに気を使う事なくミラーレスカメラの動画機能をどんどん良くする事ができるから
やはりニコンは、現時点で「α7S III」や「S1H」などの動画志向フルサイズミラーレス機は投入する計画はなく、既存のラインの機種をアップデートさせていく方針である事が伺えます。
Vlogカメラについては、市場を注視し把握している表現に留まる
ソニー「LOGCAM ZV-1」やパナソニック「DC-G100」などのVlogコンセプトのカメラが登場しつつありますが、ニコンはこれに対して何を計画しているのか?という質問に対しては、「我々は市場を注視しており実情を把握している」とコメント。
多くの人は、F1.2レンズでサイズと質量を気にしない
先日ソニーが投入した「FE 50mm F1.2 GM」と比べてニコン「NIKKOR Z 50mm f/1.2 S」はかなり大きいという意見に対して、「F1.8単焦点レンズは市場全体を見てみもコンパクトなレンズに仕上がっており、F1.2レンズに関して多くの人はサイズと質量に目を向ける人はいない」と、F1.2レンズに関して質量とサイズは重要ではない事を力説。「NIKKOR Z 50mm f/1.2 S」は美しい写真のためのレンズであり、美しいボケ味と非常に高いシャープネスが共存しているレンズであると語っています。
「Z 9」と「Z 超望遠レンズ群」は連動して登場しそう
ニコンはZレンズロードマップで「100-400mm S」や「200-600mm」などの超望遠レンズ群を予定していますが、「Z 9」リリースまでに新しい望遠レンズ群が登場する事になるのか?という質問に対して、「我々はその方向で開発を進めている」とコメント。
しかも「今年はお知らせする情報がたくさんあり、素晴らしく興味深い新製品群で我々のユーザーを喜ばす事になるだろう。」と語っています。ちなみにニコンは、CP+2021 パネルディスカッションでも「今年も新製品を多数発売する予定」と明言しています。
純正レンズでほとんどすべてのニーズをカバーしている
ネット上にタムロンとシグマによるサードパーティ製 Zレンズの期待や噂が存在し、それに対する質問に対してニコンは、「我々はレンズに関しても開発に注力し、我々は充分なレンズをラインアップしており、ラインアップが少ないという記述は正しくない」「単焦点レンズは20mmから85mmまでカバーしており、ほとんど全てのニーズをカバーしている」と反論。あとサードパーティ製レンズに関しては「サードパーティ製ブランドに関しては、我々の範疇ではないので責任は負いかねる」とコメントしているので、Zマウントは引き続きクローズドなマウントシステムになりそうな感じです。
新しい Z APS-C ミラーレス機は登場しそう
「Z 50」に引き続き「Z 30」などのZ APS-C ミラーレス機は期待できるのか?という質問に対して「今年は楽しいお知らせが多くあり、正式発表をフォローしてください」と何かしら登場しそうなコメントも。ZマウントのDXレンズが足りないという意見に対して「我々は重々承知しており、新製品でユーザーを喜ばせよう努めている」と語っています。
他にもミラーレス版「D3000」「D5000」「D7000」や新型「高倍率ズーム搭載COOLPIX」に関する質問に対して、否定はしていませんが明言は避けた印象です。