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ニコン「Zfc」発表 デザインは「FM2」からインスパイア レトロスタイル Z DX機

ニコンが、レトロスタイル Zマウント APS-C ミラーレス機「Z fc」を正式発表しました。フィルム一眼レフカメラ「Nikon FM2」のクラシックなデザイン言語を引き継ぎながらシンプルな操作性を実現しているとのこと。製品名の " f " は「fusion | 融合」で " c " は「casual | カジュアルに撮影を楽しむ」事を表現しているそうです。キャッチコピーは「わたしの世界を変えたモノ」となっています。

基本スペックは「Z 50」と同じ感じで、フィルムカメラライクなデザインと操作性を楽しめるミラーレス機な印象。実際の操作性・操作感や質感に注目が集まりそうな予感。「Z fc」スペシャルサイトを見る限りメイン・ターゲットは女性な印象。「Z fc」がビジネス的に成功する事が前提になりますが、将来的にフルサイズセンサーを搭載した「Z f」登場する事になるのでしょうか。

Nikon Zfc

発売時期と製品構成

  • 発売時期 : 2021年7月下旬発売予定
  • Z fc ボディ
  • Z fc NIKKOR Z DX 16–50mm f/3.5–6.3 VR レンズキット
  • Z fc NIKKOR Z 28mm f/2.8 (SE) レンズキット

予約受付開始は7月1日 AM10:00からとなっており、量販店売り出し化価格は7月1日にならないと分かりませんが、デジカメWatchの発表記事に店頭予想価格が掲載されており…

  • Z fc ボディ … 約13万円
  • Z fc NIKKOR Z DX 16–50mm f/3.5–6.3 VR レンズキット … 約15万円
  • Z fc NIKKOR Z 28mm f/2.8 (SE) レンズキット … 約16万円

ちなみに2021年6月29日 13:00時点の「Z 50」のヨドバシカメラ価格は119,900円(税込)となっています。発売に合わせたキャッシュバックキャンペーンは無いようなので、ニコンは「Z fc」は発売時からキャッシュバックキャンペーンでブーストしなくても売れると見込んでいる事が伺えます。

Z fc のデザインに合わせた2本のZレンズを用意

zレンズ

ニコンは「Z fc」の外装に合うように既存のキットレンズ「NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」の外装をシルバーに施したモデルを用意。ただしこの標準ズームレンズは沈胴式で飛び出たレンズ部分はブラックになります。

そしてもう1本は「NIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition)」。こちらはFXレンズで「Z fc」に装着すると42mm相当の焦点距離になる単焦点レンズ。このレンズは先日ニコンが開発発表を行った「NIKKOR Z 28mm f/2.8」と中身は同じレンズと思いますが、スペシャルエディションだけに外装はクラシックデザインが施されています。

※注意が必要 : 「NIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition)」はキットレンズとしては7月下旬に発売されますが、単体発売は2021年10月上旬と少し先になっています。希望小売価格は、42,790円(税込)とのこと。

あとZ DX高倍率ズームレンズ「NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR」も開発発表も行われました。2021年内の発売を目指し開発中の模様。

人工皮革部分の張替ができる「プレミアムエクステリア」を用意

Zfc

基本的にはカラーバリエーションはブラック1色ですが、人工皮革を張り替える事で ホワイト、ナチュラルグレー、サンドベージュ、コーラルピンク、ミントグリーン、アンバーブラウン のプレミアムエクステリア カラーが楽しめるとのこと。

残念ながら有料になりますが、張替サービス料4,950円(税込)が無料なる数量限定「プレミアムエクステリア 張替キャンペーン」を実施するとのこと。※配送料1,870円(税込)は掛かります。

「Z fc」が大ヒットするれば、サードパーティから様々な張替用の皮革が登場してくる可能性も。

「Z fc」コンセプトムービー

Z fc : コンセプトムービー「わたしの世界を変えたモノ」も公開。女性の日々の生活に焦点を当てています。ロケーションは横浜の山手・元町・みなとみらい辺りでしょうか。「Z fc」のコンセプトは、どちかというとOMデジタル「PEN」に近い印象。ただしカメラデザインの落とし込みの方向性は富士フイルム Xシリーズに近いのかな~と。両社の間を狙ったバランスのコンセプトかもしれません。

Z fc で撮影したショートフィルムも公開

上記は米国ニコンが公開した「Z fc」で撮影したショートフィルム。以前ニコンはデジタル一眼レフ FX機「Df」を発売した時に動画機能を省き賛否両論がありましたが、今回「Z fc」には動画機能が搭載されています。背面モニタはバリアングル式となっており、4K UHD/30p (クロップ無し)動画撮影に対応しています。

「Z fc」は噂されている時からニコン界隈で大きな話題になっていた機種であり、今回正式発表され、さらに注目を集めるのではないでしょうか。レトロスタイルのミラーレス機は、刺さる人には刺さるけど、好みがはっきり分かれる機種だけに「Z fc」が市場でどのような評価をされるのか注目です。