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ニコン「NIKKOR Z 40mm f/2」発表 気軽に楽しめる標準単焦点レンズ

ニコンが、Zマウント 標準単焦点レンズ「NIKKOR Z 40mm f/2」を正式発表しました。ポートレートからテーブルフォトまで幅広い撮影シーンで気軽に楽しめる単焦点レンズとのこと。発売予定日は2021年10月1日(金)、希望小売価格は35,530円(税込)となっています。

NIKKOR Z 40mm f/2

NIKKOR Z 40mm f/2 基本スペック

  • 焦点距離 : 40mm
  • 最大口径比 : 1:2
  • レンズ構成 : 4群6枚 (非球面レンズ2枚)
  • 画角 : FX 57° / DX 38° 50′
  • ピント合わせ : IF (インターナルフォーカス) 方式
  • 最短撮影距離 : 29cm
  • 最大撮影倍率 : 0.17倍
  • 絞り羽根枚数 : 9枚 (円形絞り)
  • 絞り方式 : 電磁絞りによる自動絞り
  • 最大絞り : f/2
  • 最小絞り : f/16
  • フィルターサイズ : φ52mm
  • サイズ : φ70mm × 45.5mm
  • 質量 : 170g
  • 付属品 : レンズキャップ52mm LC-52B / 裏ぶた LF-N1

先に正式発表された「NIKKOR Z 28mm f/2.8」に続く2本目の薄型単焦点レンズで両レンズ共にZ レンズロードマップで予定していたレンズになります。小型軽量のお手頃価格の単焦点レンズで今回の「NIKKOR Z 40mm f/2」は標準域の焦点距離、しかもF値は " F2 " なのでボケ味を楽しめるレンズに仕上がっている模様。DX機「Z 50」「Z fc」でこのレンズを使用すれば35mm換算 60mm相当の焦点距離のレンズとして撮影可能なのでポートレートも楽しめそうな感じです。

レンズ構成図

レンズ構成図

レンズ構成は4群6枚で非球面レンズ2枚を採用。開放F2と円形絞り9枚の組み合わせによる " 自然なボケ味 " が特長の1つに挙げています。F2の明るさがあれば低照度シーンでシャッタースピードが稼げるのではないでしょうか。製品ページを見てみると " 綺麗な玉ボケ " が得られると掲載しているので表現の幅が広がるかもしれません。

MTF曲線

MTF曲線

カーブ(曲線)自体は、中心から周辺に向けてなだらかに下がる傾向にあるレンズである事が分かります。カメラ内補正が入った時に周辺性能がグンっと持ち上がるのかどうか気になるところ。※ちなみにシグマのMTF曲線はカメラ内補正が入る前の値である事が分かっています。

MTF曲線は、縦軸がコントラスト、横軸が像高 (画面中心からの距離mm) となっており、10本/mm曲線が縦軸の1に近いほどコントラストが高くヌケの良いレンズになり、30本/mm曲線の数値が高いほど高解像なレンズになります。

一般的に10本/mm曲線が0.8以上あれば優秀なレンズ、0.6以上あれば満足できる画質が得られると言われています。

ただしMTF曲線は、理論値的な「幾何光学的MTF」と光りの波動的性質を考慮した「波動光学的MTF」が存在し、しかもミラーレス用レンズではカメラ内補正が基準のレンズもあるので、判断基準の1つとして見た方が良いかもしれません。

サンプル画像

製品ページに掲載されている公式サンプル画像を見てみると、ポートレートやテーブルフォトをアピールした画像が多い印象。様々なシーンや被写体に対応できる機動力があるレンズなのでスナップ用途で威力を発揮しそうな感じです。

量販店売り出し価格

国内の受付開始は2021年9月16日 AM10:00 となっており、現時点で各量販店売り出し価格は分かっていません。海外B&Hでは約296ドルで予約受付中で単純に日本円に換算すると約32,500円に。ちなみに希望小売価格は35,530円(税込)となっています。