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オリンパス 決算発表 映像事業 4~6月の売上高前年同期比で半減 営業損益 大きな悪化は回避

オリンパスが、2021年3月期 第1四半期決算 (2020年4月~6月) を発表しました。映像事業は、前年同期比で売り上げが半減。営業損益も-27億円に悪化していますが、費用の効率化を進めたため大きな悪化は回避している模様です。

まず最初にオリンパス全体を見てみると、COVID-19の影響で全事業で減収。第一四半期の(4月~6月)の売上高が1424億円、営業利益が12億円となっており黒字を確保しています。

  • 売上高 … 1,424億円 (前年同期比 -22%)
  • 営業利益 … 12億円 (前年同期比 -92%)

内視鏡事業で黒字を確保したそうですが、営業利益が-92%でかなりCOVID-19による経済の影響を受けている事が伺えます。しかしプレゼン資料を見る限り、売上高は5月~6月にかけて前年同期比の減収率が縮小した事を示唆しているので、今後大きな落ち込みが無く経済が回ってくれる事に期待。

映像事業 第1四半期 (2020年4月~6月)

オリンパス決算
  • 売上高 … 60億円
  • 営業損益 … -27億円

売上高は前年同期比で102億円→60億円と半減近く下がっていますが、営業損益は-23億円→-27億円と4億円悪化したものの大きな悪化は回避した事が伺えます。決算短信の資料を見ると「映像事業の営業損益は、費用の効率化を進めたものの、主に減収により損失幅が拡大しました。」と掲載。

オリンパス決算

1月~6月の状況のチャートを見てみると、4月に下がるところまで下がった映像事業が5月中に急激に回復傾向にある事が確認できます。5月25日緊急事態宣言が解除され経済が回り始めたので次回の決算は改善している事に期待してしまいます。経済を重視するのか、感染を重視するのか…舵取りが難しいですよね。

オリンパスの映像事業は分社化し、日本産業パートナーズ(JIP)に譲渡、2021年に新会社を設立する方向で動いていますが、今年のロードマップは予定通り行う事になっており、昨日は「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS」を発表し、海外では「OM-D E-M10 Mark IV」も発表したばかり。

ソニーが「これまで想定していた3年分程度の市場縮小が1年で起こる想定をしている」事を明らかしているだけに、特に今年から来年にかけて各カメラメーカーにとって厳しい状況が続く事が予想されます。キヤノンも「各社も生き残りで必死になっている面があり、何が起きてもおかしくない」とインタビュー記事で語っています。