オリンパス 75mm F1.8 は、明確に自分自身が何を撮るか理解している必要があるレンズ
オリンパス (最強の)愛好家のひとり ロビン・ウォンさんが自身のブログ「simply ROBIN」でオリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8 のレビュー第2弾をサンプル画像付きで掲載しています。今回は夜の街角でレンズ性能をチェックしています。
- 今回は、この75mm F1.8 を暗いシーンで試してみることにした
- すでに第1回目のレビューで良好な自然光の中で、ISO200の世界では非常にシャープでクリーミー滑らかなボケ味を描画することはすでに分かっているから
- 夜が深まるにつれてISO感度もISO6400まで引き上げるシーンが増えてくる
- AF自体は夜でも非常に速く正確である
- 試しにステルス撮りで迷惑なAF補助光をOffにして撮影してみたころ、このレンズは問題なく効率的に動作した
- 75mm(35mm換算で150mm) しかもF1.8というピンの狭さを考えるとこの精度の高いAFは印象的だ
- 薄暗い通りを歩くカップルをISO6400 F1.8で撮影してみたが、1/50秒でAFも問題なく動作し撮り切った
- 最短撮影距離が、84cmというのはかなり限定的な写真しか撮ることは出来ない…つまりまともなクローズアップ写真は撮れないということ
- 75mm F1.8 の重さと大きさは、それ相応でOM-D E-M5は外付けグリップもあるのでフィットするが、ボディサイズが小さいPEN miniやパナソニック GFシリーズで使おうと思うとアンバランスになる
- 多くのカメラマンにとってハンドリングとバランスは重要である
- 小さいM43機でこのレンズを購入しようと思っている方は、店頭で実際に装着してバランスとハンドリングを試すことをお勧めする
- もう一度言うがこの75mmは多様な用途やシーンには適していない焦点距離だ
- 確かに野鳥撮りやコンサートなどには快適なレンズであることは分かる
- このレンズで何を撮るか自分自身が理解しておく必要がある
- 個人的には、プロのストリート写真家には使って欲しくない (このレンズで街中ポートレートをした時に相手が気付かないから)
- F1.8でプレミアムレンズだが、価格を考えると誰にでもお勧めのレンズとは言えない
- 中国武術パフォーマンスも撮影したのだが、75mmだけに激しく動く被写体はフレーミングが困難である (しかも75mmであるが故にフルボディ・ショットも撮影出来ない…こういうシーンには向いていないことを理解して撮影しているのだが)
- ちなみに連射も試そうとしたが、この日に使っていたSDカードがClass 4だった為に満足に試すことが出来なかった…これは完璧に私のミスである…
- 極端に早い動きにシーンは、50%の確立でボケ写真になった
- この75mm F1.8 と OM-D E-M5を使ってみて思うことは、マイクロフォーサーズは長い道のりを歩んできたことは非常に明白で、デジタル一眼レフを超えていないかもしれないが、説得力ある代替システムを作り上げてきているのは確かだ
- もはやマイクロフォーサーズはデジタル一眼レフ APS-C機には遅れを取っていない! むしろフルサイズ機に目向けている気がして、M43の将来を考えただけでもワクワクする♪
レビューの後半に書かれている中国武術パフォーマンス撮影でのボケ写真は連発は、以前写真家 田中希美男さんのレビューでもあったように開放でのピン幅の厳しさにあるような気がしますね。あとシャッタースピードの速さの影響もあるのでしょうか…でも今回夜の街中を撮影しているのですが、F1.8で撮影しているのにもかかわらず思ったよりもシャッタースピードの落ちが早いような気もします。
ロビンさんは前回のレビューでも語っていましたが、このレンズの使い方と相性に疑問を呈していて、ロビンさん自身のフィールドワークにはこの焦点距離の単焦点レンズは水と油な印象です…^^;