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OMデジタル 公式Webサイト公開「新たなソリューションを提供していく」

OMデジタルソリューションズ株式会社が、公式Webサイトをオープンしました。まだシンプルな公式サイトですが、代表取締役社長 杉本繁美氏のメッセージと社名に込めた想いが掲載されています。

OMデジタル

現時点ですごくシンプルなコーポーレートサイトになっており、メニュー部分はオリンパスのメニュー・デザインを流用、製品ページはオリンパス・イメージングへジャンプします。今後この辺のところも変わっていくのかどうか気になるところ。

経営者のメッセージが掲載されており、個人的に興味深かったポイントをピックアップしてみると…

  • 社会情勢の変化に応じてデジタル化の勢いは加速し、さまざまな領域で新しい技術開発が進められいる
  • それと同時に価値観の見直しが始まっており、いま本当に求められているのは心豊かな生活の実現であると考えている
  • これまでのオリンパス 映像事業を支えてきものは、モノづくりの力
  • それは先を見通す洞察力、挑戦する精神、そして生産現場との緊密なつながりがあって初めて成り立つ
  • 受け継がれたモノづくりの力と先進のデジタル技術を掛け合わせて、これからもカメラ・レコーダー・双眼鏡といった既存の事業分野で画期的な製品を世に送り出し続けるとともに、既存製品の枠を超えて、新たなソリューションを提供していく

加えてオリンパスから離れた事により小回り効く体制となり、ますますフレキシブルにこれまで以上に熱い心を持って、社会に貢献する事業を創出してく事も掲載しています。

社名に込めた想いは、オリンパスの名機「OM」を原点とし " 常に困難なことに挑戦し、新しいものを生み出す姿勢 " を体現する社名の模様。社名の後半部分の「デジタルソリューションズ」に関しては " これまで培ってきた映像関連の事業を広げながら、映像の枠を越えたデジタル領域に挑む企業姿勢と未来への決意 " を込めているとのこと。

「OM」「PEN」「ZUIKO」ブランドを継続していく事は以前から明らかにしており " モノづくりとしての誇りを抱きながら、フォトグラファーを中心とした人々の豊かな暮らしにつながるソリューションを提供する、既成概念に捉われない先進的な提案型企業を目指します " と掲載。フォトグラファーを中心と掲載している事から、少なくともスチルコンセプトのミラーレス機は引き続き展開される事が伺えます。

ただし今は " 動画 " が1つのキーとなっておりオリンパスも去年「OM-D E-M1X」と「OM-D E-M1 Mark III」が、RAW動画出力に対応しました。「一眼の世界では我々もトップブランドになり、市場拡大の牽引役」と自ら公言するようになったソニーが「デジカメとして伸びるのは動画ニーズです。(一眼の)αも動画メインで打ち出して行きます。」と語っているだけに、OMデジタルも動画志向カメラを市場投入しないと、現状のカメラ市場で訴求できない可能も。

去年のインタビュー記事で譲渡先の日本産業パートナーズ(JIP)は、動画に特化したコンシューマー商品を示唆していましたが、今回の経営者メッセージでは " フォトグラファーを中心 " と表現していて、今後製品展開・構成においてJIPが方向性を示すのか、OMデジタルがある程度自由に出来る権限があるのか色々想像してしまいます。