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dpreviewが、OM-1ラボ画像を公開 E-M1 III と G9 そして M6 II と比較

dpreviewが、OMデジタル「OM SYSTEM OM-1」ラボ(スタジオ)画像を公開しました。デジカメライフではオリンパス「OM-D E-M1 Mark III」、パナソニック「LUMIX G9」、キヤノン「EOS M6 Mark II」と比較してみようと思います。

基本的により差がはっきり出来るRAWの等倍100%で比較します。部分的に各カメラ画像サイズを合わせた比較や、Jpeg100%等倍も比較しています。

  • OM-1 … 2037万画素 裏面照射積層型 Live MOS センサー 5184x3888px
  • OM-D E-M1 Mark III … 2037万画素 Live MOS センサー 5184x3888px
  • G9 … 2033万画素 Live MOS センサー 5184×3888px
  • EOS M6 Mark II … 3250万画素 CMOSセンサー 6960×4640px

ちなみに今回比較するミラーレス機の画総数は上記のようになっています。

ISO200 RAW

OM-1

「OM-1」は常用 " ISO200 " スタートとなっているのでISO200でまずは比較。どの機種も色ノリが良くノイズ感もありません。「EOS M6 Mark II」は3200万画素センサーを搭載し画像サイズが6960×4640pxと大きいので100%等倍だと大きく見えてしまいます。

ISO200 RAW COMP

COMP

COMP機能をオンにして比較してみるとこんな感じに。シャープネスは「G9」が僅かに高そうな印象で「OM-1」は「E-M1 III」よりも少しヌケが良くなった気がします。A3プリントすると「EOS M6 Mark II」の3200万画素が効いてきそうな予感。

 

ISO800 RAW

ISO800

ISO800になってくると4機種共に少し粉っぽくなってきた事が確認できます。彩度やコントラストそしてグラデーションの滑らかさなどの低下はありません。100%等倍で見ているので粉っぽさを感じますが、通常モニタで画像を見る分にはノイズを感じないレベルではないでしょうか。

 

ISO1600

ISO1600

ISO1600になるとノイズが出始めます。「OM-1」は「G9」と比べると僅かにノイズ感は少ない印象。RAWで見る場合、ISO1600やISO3200あたりからノイズ感が変わってきます。

 

ISO3200 RAW

ISO3200になるとノイズは顕著に。「G9」は「OM-1」「OM-D E-M1 Mark III」と比べるとノイズ耐性に関してはISO3200あたりから差が出てくる印象です。ISO3200におけるJepgの仕上がりも気になるとろ。

ISO3200 Jepg

jepg

ISO3200 Jpeg で比較するとこんな感じに。4機種ともノイズは綺麗に消されています。その反面特に目の周りのディテールが少し失われつつある模様。グラデーションが滑らかで一番自然に見えるのは「G9」でしょうか。

 

ISO6400 RAW

6400

ISO6400になるとノイズはさらに顕著に。「OM-1」と「E-M1 III」を比べると大きな差は感じません。Imaging Resourceのラボ画像Jpegで両機を比較した時この辺から差が出てきましたが、dpreviewのRAWラボ画像では大きな差は出ていません。

ISO6400 Jpeg

ISO3200

なので ISO6400 Jpeg で比較してみると、やはり「OM-1」のJpeg品質は「E-M1 III」よりも向上している事が分かります。「G9」Jpegは、かなり軟調な感じに。「E-M1 III」は彩度がくすんだような感じに見えます。

 

ISO12800 RAW

ISO12800

100%等倍RAWにおいてISO6400とISO12800の間には大きな差と言うか壁があると言えるかもしれません。少なくともこのISO12800でポートレートは撮らないと思いますが、実際にフィールドで様々な明るさの中で色々な被写体を撮った時のISO12800の有効性が気になるところ。個人的にラボ画像と実際に自分で様々なフィールドで撮影した画像では許容範囲が違ってきます。

ISO12800 RAW COMP

ISO12800

最後の ISO12800 RAW をCOMP機能を使ってサイズ感を合せると「EOS M6 Mark II」一番綺麗な結果に。例えば8KモニタやA3プリントで見た場合、「EOS M6 Mark II」の画素数が有利に働くと思われます。画素数を据え置いてノイズ耐性を向上させる方向と、ノイズ耐性を維持しながら画素数を増やしていく方向があるのかな~と。

※これは私個人の感想なので、違う意見や感想を持った方もいると思います。そういう時は皆さんの判断が正しいのでその意見や感想を優先してください。

dpreview「OM-1」ラボ(スタジオ)画像記事

dpreviewは、「OM-1」ラボ(スタジオ)画像記事も掲載しています。OMデジタルは、「OM-1」のノイズ耐性は2EV、ダイナミックレンジは1EV向上したとしているが、これはハイレゾショット時の撮影結果であると掲載。

ISO低感度域のディテールは「E-M1 III」と大差ないものの、Jpegに関しては「OM-1」の描画エンジン TruePic X はより詳細なディテールをレンダリングしていると解説。ISO高感度時は「OM-1」の方がディテールを保持しているとのこと。RAWではノイズに目立った違いはないと解説しています。ハイレゾショットに関してはOMデジタルが言うように2段分改善している模様。