ミラーレス機世界市場シェアとパナソニックの戦略
43 Rumors が、パナソニックがウィーンで開催したイベントレポートを伝えていて、その中で現在のミラーレス機世界市場シェアが発表され、パナソニックの今後の戦略が見えてきたと掲載しています。元ネタは、DSLRmagazineとのこと。
- DSLRmagazineが、ウィーンで開催されたパナソニックのイベントレポートを掲載している
- パナソニックは、非常に興味深い市場分析を示したのだ
- 世界シェア分布も公表していて、アジアでは40%以上のシェアを獲得していて、ヨーロッパでは20%、北米ではわずか14%となっている
- パナソニックは、ミラーレス市場の中で17%のシェアを獲得している
- パナソニックは、GFとGXシリーズは " 新たな顧客を創出 " GHとGシリーズはデジタル一眼レフ市場を攻撃するべく " ハイブリッド写真 " に焦点を当てるはっきりした戦略となっている
- 加えてパナソニックは、追加レンズを購入してもらうべく手頃な価格のレンズのラインアップを広げていく目標のようだ
- ハイグレードレンズ 42.5mm F1.2の市場投入が、1年以上かかるのも説明できるのではないだろうか
以前パナソニックの植松道治氏と井上義之氏のインタビュー記事で、「プロ写真家やハイエンドユーザーは大口径単焦点レンズを求めるが、エントリーユーザーはこのレンズを買ってくれないので、ステップアップしながらレンズを買ってもらえるカタチを構築しないといけないと思っている。」と語っているので、レンズ周りの戦略はこのインタビュー記事を裏付ける(?)カタチになっているようです。
その影響でハイグレードレンズの投入が後になるのはちょっと残念ですが、ヨーロッパ市場と北米市場はこれから伸びてくる市場ですから安価で魅力的なレンズが必要なのも確かです。
あと北米のミラーレス機シェアが14%となっていますが、去年2012年が北米にとってはミラーレス元年といって良い年で、ラインアップも使用感も一定のレベルに達してようやく受け入れら始めた時期ですから今後それなりにシェアは伸びていくことに期待。
先日GF6が発表されましたが、まだGシリーズとGXシリーズは発表されていませんが、この記事の戦略を見る限りはっきりユーザー層を分けた機種に仕上げてきそうな感じかも。