ホーム > カメラニュース 2022 > パナソニック 山根氏「PD(位相差)をやらないとは言っていない」

パナソニック 山根氏「PD(位相差)をやらないとは言っていない」

CineDがパナソニック「GH6」山根氏インタビュー動画を公開しました。その中でパナソニックカメラにおかえるAF方式に関する興味深い話をしているのでピックアップしてみました。

「GH6」はDFD技術を採用したコントラストAFを採用していますが、新描画エンジンの処理能力向上により被写体認識アルゴリズムを徹底的に進化させ、被写界検出速度が大幅に高速化し、自動認識アルゴリズムの進化により顔・瞳認識をはじめ後ろ向きの人物も捉え続ける頭部認識、遠く小さな被写体を認識する人体認識などの精度を向上させている事を説明。加えてフォーカス抜けも改善している模様。この後 12:26 あたりから下記のように興味深い発言をしています。

「GH6」のコントラストDFD性能は新エンジンの処理能力の大幅な強化によりこれまでよりも大幅に改善する事が出来ています。

ただ勘違いしないでいただきたい。これは " PD (phase difference / 位相差) " をやらないと言っているのではありません。「LUMIX」は " PD " を含むあらゆる方式の可能性を検討し続けています。重要な事は、さらに実用に向けて進化し続ける事です。

仮に " PD " に限らず、異なる方式と我々がこれまで培ってきたAFテクノロジーとの組み合わせによりさらなる進化を遂げる可能性は大いに秘めていると思っています。将来に向けて様々なポイントからAF性能を上げていく取り組みは絶え間なく続けていきたいと思っています。

山根氏は以前のインタビュー動画で " AF方式にこだわりはない " 事を語っていた事がありました。今回は「異なる方式と我々がこれまで培ってきたAFテクノロジーとの組み合わせ」とさらに一歩進んだ表現をしており、パナソニックは " 像面位相差AF " もしくは " 独自の新AFシステム " を搭載する可能性が将来的にあるのでしょうか。OMデジタルが「OM-1」で全画素AFを採用してきているだけにパナソニックのAF周りも注目されています。

あとインタビュー動画の最後に次への展開を語っており、「GH6」で培った技術のノウハウをフルサイズモデルに展開する事でクリエイターが創造力をかき立てられるカメラを作って行くと明言しています。