dpreviewが、パナソニック「GH6」ラボ画像を公開 競合機と比較可能に
dpreviewが、パナソニック「LUMIX GH6」ラボ(スタジオ)画像を公開し、競合機と比較可能になりました。デジカメライフでは「GH6」「GH5M2」「OM-1」「X-T4」と比較してみようかと。
- パナソニック GH6 … 2521万画素センサー 5776×4336px
- パナソニック GH5M2 … 2033万画素センサー 5184×3888px
- OM SYSTEM OM-1 … 2037万画素 裏面照射積層型 センサー 5184x3888px
- 富士フイルム X-T4 … 2610万画素 X-Trans センサー 6240×4160px
基本的により差がはっきり確認できるRAWの等倍100%で比較します。一部 COMP機能を画像サイズを合わせた比較や、Jpeg100%等倍でも比較しました。比較4機種目はAPS-Cですが、画素数が近い「X-T4」をチョイス。
これは私個人の感想なので、違う意見や感想を持った方もいると思います。そういう時は皆さんの判断が正しいのでその意見や感想を優先してください。dpreviewの解説は、私の感じた事と異なるのでdpreviewの解説を優先してください。
ISO200 RAW
「GH6」の常用ISO感度はMFT機としては珍しいISO100スタートですが、「OM-1」がISO200スタート、「X-T4」がISO160スタートなので「ISO200」で揃えています。4機種とものノイズは見受けられずコントラストや肌のグラデーションも綺麗な状態。
ISO800 RAW
ISO800RAWになるとノイズというか粉っぽくなってきます。ノイズが一番少なく見えるのは「X-T4」ですが少し軟調気味にも見えます。「GH6」は2000万画素から2500万画素に画素数が引き上げられましたが、2000万画素裏面照射積層型センサーを搭載した「OM-1」よりわずかにノイズが少ないように感じます。※「OM-1」は、RAWよりもJpeg品質向上が顕著であると言われています。
ISO1600 RAW
ISO1600RAWになると各機種ノイズを感じ始めます。ISO1600RAWぐらいだと「GH6」と「OM-1」は大きな差はないと言って良いのではないでしょうか。「X-T4」はISO800RAWと比べるとそれほどノイズが増えていませんが、ディテールが落ちてきているような印象。
ISO1600Jpeg
ISO1600Jpegで比べてみると全機種ノイズは消されこってり肌に。「GH6」は明瞭度がソフト気味に振っている印象。個人的にパナソニックはグラデーション、OMデジタル(オリンパス)はメリハリの方向性なのかな~と以前から感じています。
ISO3200RAW
ISO3200RAWになるとノイズの存在感が増してきます。「GH6」と「OM-1」「GH5M2」を比べると「GH6」は2500万画素ながらも健闘しています。
ISO3200RAW COMP
ISO3200RAWのCOMP機能でサイズを揃えると上記の結果に。こうなってくると「GH6」と「OM-1」は同等、もしくは僅かに「GH6」の方がノイズが少なく発色も良いように見えますが…どうでしょう。「X-T4」が一番ノイズが少ないですが、発色が少しくすんでいるのか、もしくはこの発色の方が正しいのか気になるところ。
ISO6400RAW
ISO6400RAWになるとノイズが顕著に。100%等倍で見ると「GH6」のノイズが盛大になってきたように見えますが、ISORAW COMPで比較してみると…
ISO6400RAW COMP
COMP機能でサイズを合せると「GH6」と「OM-1」のノイズに大きな差は無いように見えます。ノイズが少ないのは「X-T4」で、これを考えると今年登場してくる第5世代のXカメラに搭載する " 裏面照射積層型 X-Trans COMOSセンサー " の仕上がり具合に期待してしまいます。
ISO6400 Jpeg
ISO6400Jpegで比較して見ると「GH6」はディテールを消し過ぎな気もします。「OM-1」と「GH5M2」を比べると、やはりOMはメリハリ重視、パナソニックは階調重視な印象。
ISO12800RAW
ISO12800RAWは、4機種共にノイズ強といった感じでしょうか。ノイズ過多ですが、どれも彩度やコントラストは維持しています。
ISO12800RAW COMP
100%等倍で比べると「GH6」のノイズの方が多く見えますが、COMP機能でISO12800RAW画像をサイズを合せると「OM-1」と「GH6」のノイズ感はほぼ同じに見えます。気持ち「GH6」の方が少し多いぐらい。「GH5M2」のノイズ具合と見ると次世代機「GH6」と「OM-1」のISO高感度時ノイズ耐性は向上したと言えるのではないでしょうか。「GH6」は現行機のノイズ耐性を維持しながら2500万画素に画素数を引き上げたと言えるかもしれません。
※以下はdpreview解説。dpreview解説に引っ張れない様に先に自分で比較してある程度自分なりの結果をまとめた後にdpreview解説を読むようにしているのですが、自分が感じた事とは異なる解説をしていて興味深かったです。
dpreview解説
- 「GH6」のディテールレベルは、2000万画素レベルと区別がつかない
- ノイズ耐性は「G9」と同等
- 非常に高いISO感度域は「OM-1」のチップに劣るが、センサーメーカーや設計の変更による明らかなマイナス面は無い
- Jpegのディテールは非常に優れており、自然な質感で説得力がある
- デフォルトのjpegカラーは見栄えする
- ISO高感度域のノイズレベルは良くコントロールされているが、ディテールやテクスチャーがノイズリダクションで失われている
- 「GH6」は「OM-1」よりもダイナミックレンジが狭い
ざっくり抜き出してみましたが、評価はしているものの高画素化によるネガを強調したように感じる解説な印象。パナソニックは、イメージセンサーの画素数を引き上げる時は現行機のノイズ耐性を維持しながら画素数を引き上げる事が多い印象です。
" センサーメーカーや設計の変更 " の表現が興味深く別記事で取り上げてみたいと思います。