DxOMark が、リコー GR (APS-C) のセンサースコアを公開
DxOMark が、ペンタックスリコー GR ( APS-C ) のレビューとセンサースコアを掲載しています。センサースコア的にリコー GR は、ニコン COOLPIX A と同等の画質であると評価しています。
- 新たなリコー GRは、ボディを除いて "すべてがビッグ" がキャッチフレーズに感じる機種である
- サイズと重量をそのままにデジタル一眼レフのような性能をユーザーに提供する存在意義は明白である
- リコー GRはハイエンドコンパクト機で、総合スコア " 78 " という数値を叩き出している
- この総合スコアの値はかなり良くて、APS-C コンパクト機の中で2位に位置するスコアだ
- フルサイズコンパクト機まで視野を広げてみるとソニー サイバーショット RX1 (総合スコア 93)とは差を広げられている
- …が、APS-C コンパクト機の中では、ニコン COOLPIX A (総合スコア 80)に準じるスコアであり、富士フイルムX100 (総合スコア 73)を越えるスコアである
- スコア全体を見てみると、各項目で軒並み良いスコアを叩き出していて、上手くまとめてきたセンサーであることが分かる
- Portrait (色深度)は、23.6bits でキヤノン EOS 5D Mark II とほぼ同じスコアである
- 同様に Landscape (ダイナミックレンジ)は、13.5Evs でデジタル一眼レフと良い勝負をしている (ちなみにニコン D5100 とほぼ同じスコア)
- Sport (ISO感度) は、972ISOでコンパクト機としては上々の値なのだが、やはりフルサイズ機の領域には達していないようだ
- スコアを見る限りリコー GRのマイナスポイントは少ない
- まあ問題としたら固定単焦点レンズであることぐらいだが、ズームレンズの汎用性よりも単焦点レンズの高画質性能の方が多くのユーザーは喜ぶのではないだろうか
- APS-C ハイエンドコンパクト機の王者ニコン COOLPIX A と比べてみると、リコー GRのスコアはかなり肉薄していて、実質的には同等の画質であると言える
- これはあくまでもセンサースコアであって、実際は描画エンジンやレンズを通した画質は違ってくると思われる
- Portrait (色深度)は、リコー GRの方がスコアが上なのだが、総合スコアでニコン COOLPIX Aに負けているが、微々たる違いなので数値的には違っても実際の画像では差が分からないだろう
- …が、Sport (ISO感度) はニコン COOLPIX Aは、ISO100において明らかにリコー GRよりも技術的に1/3段勝っている
- リコー GR は、富士フイルム X100 (初代機)よりも全体的に良いスコアであるが、DxOMarkは富士フイルム X100S をテストしていないので、X100S の方が良いスコアを叩き出す可能性がある
- リコー GR と ペンタックス K5-IIs のセンサースコアを比べてみると、性能が近くて似ているのだ
- リコー GRは、有能なパフォーマーであることがよく分かるスコアとなった
- ニコン COOLPIX A や 富士フイルム X100 と同じく固定単焦点レンズを採用しているが、センサーに負けない高品質レンズで妥協なき画質を提供している
ちなみにDxOMarkはすでにニコン COOLPIX A のセンサースコアとレンズスコアを公開しています。
今回はリコー GR (APS-C)のセンサースコアでしたが、ニコン COOLPIX A と肉薄する数値でほぼ同じ性能の1600万画素APS-Cセンサーだったことが分かりました。(あくまでもDxOMarkのテスト方式では)
まあ実際写真は、センサーとレンズと描画エンジンが組み合わさって画像になる訳ですから、実際リコー GRとニコン COOLPIX Aはコンセプトも方向性も違うハイエンドコンパクト機ですから、両機とも数値だけじゃない部分も色濃く出いている機種ではないでしょうか。