シグマ「トキナーさんにXマウントで先を越されたのは正直言ってくやしい」
CP+2021オンラインが開催した「上級エンジニアによるパネルディスカッション」においてシグマ 商品企画 部長 大曾根康裕氏が、あくまでも個人的な意見としながらも「トキナーさんにXマウントで先を越されたのは正直言ってくやしい」と語っています。
話の流れ的にトキナーのXマウントレンズの話題になり、富士フイルム 上野隆氏がサードパーティ製 Xマウントレンズが増える事を歓迎するコメントをした後で以下のやり取りが行われます。※56:26あたりから
海外でシグマさんもXマウントを出しそうな話が流れていますけど…大曾根さん いかがなんですか? そのあたりは?
- この話が来るとは思わなかった…(笑)
- 今の私の立場から、あのマウントが出ます、このマウントが出ますという話は出来ない
- 個人的な話になるが、トキナーさんに先を越されたのは悔しいですね
- やっぱりレンズメーカーは、マウントの数はたくさんあった方が良いというのが、私の個人的な気持ち
- もう少し考えなければいけないのかな…
来るべき日が来たら山木社長からメッセージが来るだろうという感じがしましたと聞き手の日本カメラ財団 市川泰憲氏が感想を述べています。
他にもFoveonセンサーに関するやり取りも。※37:23あたりから
先日 山木社長がフルサイズのFoveonセンサーを諦めたとおっしゃったが、APS-C/APS-Hで造ったらどうだ?という感じがするのですが?
- フルサイズのFoveonを諦めたのではない
- 仕切り直して、本社も加わって技術から練り直しているところ
- Foveonセンサーについては、これからも期待して欲しい
- 今のQuattroセンサーでいいじゃんというお客様はいらっしゃいますが、エンジニア的な視点から古いセンサーと言ったら失礼かもしれないが、最近のフルサイズセンサーの性能が上がっており、比較すると既存のセンサーは今となっては力不足と思っている
- めげずにフルサイズセンサーに力を入れていきたいと思う
来年とかそんなもんじゃ済みそうにない?
- そうですね…はい
フルサイズセンサーの性能向上が、Foveonセンサーのフルサイズ化に踏み切った1つの理由である事が伺えます。先日の Foveonフルサイズセンサー開発白紙 発表で感じた通り数年掛かりそうな印象。