ソニー決算発表(2021年7~9月) グループ全体は絶好調 カメラは半導体の影響を受けるも堅調
ソニーが 2021年度 第2四半期 決算 (2021年7~9月) 発表を行いました。
ソニーの四半期は、Q1(4~6月)、Q2(7~9月)、Q3(10~12月)、Q4(2022年1~3月)となっているので、今回は第2四半期決算になります。説明会の音声データを基に構成しています。
ソニーグループ全体のQ2実績
- 売上高 … 2兆3,694億円 (前年同期比 +13%)
- 営業利益 … 3,185億円 (前年同期 +1%)
- 純利益 … 2,131億円
ソニーグループ全体の通期見通し
- 売上高 … 9兆9,000億円
- 営業利益 … 1兆400億円
- 純利益 … 7,300億円
Q2実績として見れば過去最高の実績とのこと。グループ全体の通期見通しは上方修正を行い、売上高 9兆9,000億円 (+2,000億円)、営業利益 1兆400億円 (+600億円)、7,300億円 (+300億円)とのこと。※()内は前回の通期見通しと比較した時の増額分
EP&S分野Q2実績 (カメラ・テレビ・オーディオ・スマートフォンなどを含む)
- 売上高 … 5,189億円 (前年同期比 485億円増収)
- 営業利益 … 727億円 (前年同期比 193億円大増収)
為替の影響やスマートフォンの増収により売上高は5,189億円とのこと。ようやくスマートフォン事業が上向きに転じたという事でしょうか。営業利益は大幅増益となる727億円。これに関してはテレビ・デジカメ・オーディオ・ビデオ製品ミックス等の改善を挙げています。しかしカメラ自体の販売台数は減少した事にも触れており、カメラ市場の縮小の影響なのか半導体・サプライチェーンの影響で生産台数が限定的な事が原因なのか気になるところ。
EP&S分野 2021年度通期見通し
- 売上高 … 2兆2,800億円 (前回の通期見通しより400億円下方修正)
- 営業利益 … 1,900億円 (前回の通期見通しより200億円上方修正)
EP&S分野の通期見通しは、売上高 2兆2,800億円とし前回の見通しと比べると400億円減になる模様。営業利益は、Q1Q2の実績を踏まえて200億円増の1,900億円と上方修正しています。「コロナ禍の影響で工場稼働や部品供給に制約が発生し、一部商品で充分に需要に応える事が出来なかったものの、引き続き価格維持と高付加価値モデルへのシフトにより高い収益性を維持出来ました。」と語っています。
今回の通期見通しは半導体不足のリスクを反映しているとのこと。
カメラ四半期別売上高 ※静止画・動画カメラ含む
- FY20 Q1 … 464億500万円
- FY20 Q2 … 902億3,700万円
- FY20 Q3 … 1,215億7,000万円
- FY20 Q4 … 804億8,200万円
- FY21 Q1 … 1,164億1,000万円
- FY21 Q2 … 1,049億7,200万円
去年 特に上半期はコロナの影響大きく受けたので今年度の売上は良くて当たり前的なところがありますが、FY21Q1(4~6月) よりも FY21Q2(7~9月) が少し売上が落ちているところが気になるところ。ソニーも半導体や素材・部品不足の影響を受けているので売上が下がっている事が分かります。
しかしキヤノンの決算発表を見てみるとイメージング(カメラ)の売上が1,002億円なので、ソニーの1,049億円は悪くない数字です。