タムロン 2021年Q1決算発表 写真事業の営業利益 前年同期比61.8%増
タムロンが、2021年12月期 第1四半期決算 (2021年1月~3月) を発表しました。タムロン全体で売上高は約126億円 14.1%増、営業利益が約13億円 178.8%増となっています。写真関連事業の実績がどうなっているのか見ていきましょう。
デジタルカメラ市場近況
当社グループ関連市場であるデジタルカメラ市場は、前年は年間を通じて大幅な減少となったことによる反動増はあるものの、ミラーレスカメラが前年同期比で大幅増へと転換し、特に減少が著しかった一眼レフカメラも前年同期比で増加となったことにより、レンズ交換式カメラの出荷台数は前年同期比で約2割の増加となりまし た。また交換レンズも出荷台数が前年同期比で増加に転じ、金額ベースでは2桁の増加となりました。※2021年12月期 第1四半期決算短信より
去年は特に上半期はコロナの影響を大きく受けカメラ市場は大打撃でしたが、2021年1月~3月はその反動増に加えて、ミラーレスカメラが大幅増、一眼レフカメラも増加傾向である事が伺えます。それに伴い交換レンズの出荷台数が増加し、金額ベースで2桁の伸びを示しているとのこと。
タムロン 写真関連事業 2021年Q1実績
自社ブランド製品は、交換レンズ市場の回復に伴い、既存の一眼レフカメラ用交換レンズの売上高の落ち込みが縮小したことに加え、2018年から投入に注力してきたミラーレス用交換レンズの販売が好調に推移し、2020年に投入した新製品も売上高に寄与したことから、前年同期比で約2割の増収となりました。
なお、当第1四半期には、当社としては初のAPS-Cサイズミラーレス一眼カメラ対応である大口径標準ズ ームレンズ17-70mm F/2.8 VC RXD (B070) を発売し、ミラーレス用交換レンズのラインナップ拡充もいたしました。
また、OEMも、市場の回復や新機種受注の影響等による販売数量の増加により、前年同期比で約1割の増収 となりました。
このような結果、写真関連事業の売上高は85億45百万円(前年同期比17.8%増)、営業利益は16億14百万円 (前年同期比61.8%増)となりました。※2021年12月期 第1四半期決算短信より
- 売上高 … 85億4,500万円 / 前年同期比 17.8%増
- 営業利益 … 16億1,400万円 / 前年同期比 61.8%増
タムロンのEマウントレンズは好評で上手く一眼レフ用レンズからミラーレス用レンズへのシフトが進んでいる事が伺え、前年同期はコロナの影響を受け始めた時期ですが、前年同期比で特に営業利益の増加が特徴的な決算に。
タムロンは先日 Eマウント APS-C対応 超広角ズームレンズ「11-20mm F/2.8 Di III-A RXD」を発表したばかり。Eマウント APS-C用レンズはある意味手薄感があり、タムロンは徐々にEマウント APS-C用レンズ領域でも存在感を高めつつあります。※現時点でAPS-C 大三元レンズ2本をラインアップ
Eマウント フルサイズ用では、超望遠ズームレンズ「150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD」を発表。今年はソニー「α7 IV」の発表が有力視されているだけに、タムロンの交換レンズ需要が高まる事に期待です。さらなる新レンズの登場にも。