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ツァイス ZX1 外箱画像を見ながらスペックやこれまでの展開を振り返ってみる

ツァイスのフルサイズセンサー搭載コンパクト機「ZEISS ZX1」はフォトキナ2018で(開発)発表され気が付けば2020年3月。さすがに今年中に市場投入されると思うので基本スペックを見直してみようと思います。スペックがうる覚えの方も多いのではないでしょうか。これまでの展開を簡単にまとめてみました。

ツァイス ZX1 外箱

すでに外箱画像も掲載済みで、変更なくこのパッケージを採用するのか、またデザインを変更するのか気になるところ。外箱画像が公開されているのに、なかなか発売されないケースは珍しいのではないでしょうか。

ZEISS ZX1 基本スペック

  • 撮像素子 : 有効画素数 3740万画素 フルサイズ CMOSセンサー
  • レンズ : ZEISS Distagon T* 35mm f/2
  • 焦点距離 : 35mm
  • F値 : f/2 – f/22
  • フィルター径 : 52mm
  • 撮影距離 : 0.30mm - ∞
  • 自由作動距離 : 0.23m– ∞
  • ISO感度 : ISO80~51200
  • シャッタースピード : 30~1/2000秒 (リーフシャッターの最高速度は1/1000秒)
  • 背面モニタ : 4.3型 TFT液晶 1280x720px 338ppi タッチパネル
  • EVF : 0.7型 有機EL(OLED) 1920x1080px 倍率0.74倍
  • 露出 : ±3EV
  • AF : コントラストAF / 像面位相差AF
  • 画像サイズ : 7488x4992px RAW(DNG)/Jpeg
  • 動画 : 4K30p H.265
  • メモリー・ストレージ : SSD 512GB 内蔵
  • USB : USB 3.1 Gen1 Type-C USBパワーデリバリー対応 / HDMI Alt Mode対応 ※USB Type-C端子からHDMI出力が可能
  • 通信 : Wi-Fi / Bluetooth / NFC ※Wi-Fi経由でファームウェアアップデートが可能
  • 編集ソフト : アドビ Photoshop Lightroom インストール済み
  • バッテリー : リチウムイオンバッテリー 3190mAh
  • サイズ : 142 x 93 x 94mm (w x H x D)
  • 質量 : 837g

(開発)発表したフォトキナ2018から約1年半経つので、このままのスペックで来るのかどうか気になるところです。

ZX1 (開発)発表からこれまでの動き

  • 2018年9月 … フォトキナで(開発)発表
  • 2018年12月 … アンバサダーによるストリートスナップ公式プロモーション動画公開
  • 2019年2月 … CP+で参考展示とセミナーを開催
  • 2019年4月 … dpreviewのインタビュー記事で設計と開発はすべて自社で行っているとコメント
  • 2019年6月 … ZX1公式サイトがサーバーエラーで繋がらず話題に ※無事復旧
  • 2019年9月 … Twitterで現在テスト中で調整・改善すべくフィードバック中である事を明かす
  • 2019年9月 … 海外認証機関に登録
  • 2019年12月 … アドビ Camera Rawが「ZX1」をサポート
  • 2020年1月 … 2020年中旬発表の噂が登場 ※ソニー「RX1R III」の噂も含む

(開発)発表時、2019年初旬発売予定である事を告知していましたが発売される事はありませんでした。CP+で参考展示とセミナーを開催し発売時期は明言せず欧米で先に発売、その後で日本で発売を予定している事を告知。dpreviewのインタビュー記事で様々な仕様を明らかに設計と開発はすべて自社で行っているとコメント。

2019年に秋冬に入ると海外認証機関に登録され、アドビ Camera Rawが「ZX1」をサポートし発売の気運が高まるものの一切は動きはなく現在に至ります。ここまで準備が整いつつあるのになぜ発売されないのか…2020年1月にある噂が登場するのです。

ソニー「RX1R III」と ツァイス「ZX1」は、姉妹機の可能性あり?
これまで「ZX1」は独自規格色が強い印象でしたが、SARは「ZX1」が構成するほとんどのコンポーネントはソニー製である事を99%確信しているとコメントし、ツァイス情報源から「ZX1は2020年中旬に発売予定で、ソニー RX1R III と競合する事になる」という情報(噂)を入手した事を掲載しています。

ソニーは交換レンズで " GMレンズ " を展開し、ツァイスブランドのレンズを投入する事は無くなり、脱ツァイスといった印象でしたが、先日ソニーはスマートフォン フラッグシップ機「Xperia 1 II」発表時に、スマートフォンにおいてツァイスと戦略的な協業を行う事を発表しています。

この流れを見ると「ZX1」の開発は途中で仕切り直したのかな~と思わず想像してしまいます。ちなみに「ZX1」はAndroid OSを搭載し、アドビ Photoshop Lightroomをインストールしている事が特長で、カメラ内で編集後すぐにSNSやクラウドにデータ送信可能な独自性の強いカメラに仕上がっています。