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キヤノン 2021年Q1 カメラ国内販売台数 前年同期比 20%減 利益率はアップで大幅増収

キヤノンマーケティングジャパンが、2021年12月期 第1四半期 (2021年1月~3月) 決算を発表しました。詳細な数字は掲載されていませんが、カメラ国内販売台数(%)とカメラやインクジェットプリンターなどを含むコンスーマ・ビジネスの売上高と営業利益(%)が確認可能です。

キヤノンとキヤノンマーケティングジャパンの会計年度は、1月~12月制を採用しているので、今回の決算は2021年Q1(1月~3月)決算になります。

決算

カメラ事業は、インクジェットやITプロダクトなど含む " コンスーマ " の中の1つの事業でカメラ事業単独の売上高・営業利益は掲載されていませんが、コンスーマ自体の数字は掲載されており…

  • 売上高 … 306億円 / 対前年比 +24%
  • 営業利益 … 30億円 / 対前年比 +9.7%

売上高は、インクジェットプリンター本体やレンズ交換式デジタルカメラ、ITプロダクトの売上が増加したこと等により大幅増収と掲載。営業利益も高付加価値製品の売上構成比が高まったことによる荒利の増加や販管費の削減により大幅増益としています。

カメラの実際の国内販売台数は掲載していませんが、前年同期比は掲載しており以下の通りになっています。

コンスーマ製品 販売台数 対前年同期比

販売台数
  • レンズ交換式デジタルカメラ … 20%減
  • コンパクトデジタルカメラ … 2%減

去年のカメラ市場はコロナの影響をかなり受けましたが、2020年1月~3月はその影響が出始めた時期。去年のカメラ市場のイメージは…

  • 2020年1月~3月 … 2月ぐらいからコロナの影響を受け始める
  • 2020年4月~6月 … 各国でロックダウン状態、売り上げ激減で底の状態
  • 2020年7月~9月 … 経済が少しずつ動き出し回復傾向
  • 2020年10月~12月 … メーカーによっては復調、これまでのマイナス分を挽回できた時期

コロナの影響が出始めた去年のQ1に比べて今年のQ1の販売台数が20%少ない事に対して、どう判断すればいいか分かりませんが、少なくとも「EOS R5」「EOS R6」を投入した事により利益率が上がり、販売台数減少分をカバーしている事は言えるのではないでしょうか。RFレンズも利益率高そうだし。

ちなみに去年の国内カメラ販売台数シェア(BCN調べ)では、キヤノンは順調にミラーレス機のシェアを伸ばし、一眼レフからミラーレスへの移行も上手くっています。

4月26日(月)は、キヤノンの2021年12月期 第1四半期 決算発表があるので、グローバル視点でもう少し詳しい事が分かるかもしれません。加えて今後の方向性や、「EOS R3」の新たな情報が更新される事にも期待。あと中長期経営計画 Phase VI (2021年~2025年)によりカメラ事業が再編される事は分かっています。