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露キヤノン「EOS R3は、フラッグシップ機ではない」

photowebexpoが、キヤノン・ロシア Andrey Tishchenko氏 インタビュー記事を掲載しました。やはり「EOS R3」は、フラッグシップ機ではない模様です。

私は全然ロシア語は分からないのでGoogl翻訳・Bing翻訳の力を借りて日本語・英語に機械翻訳した内容をまとめています。なので正確性に欠ける部分がある可能性があり、それを踏まえて読んでください。個人的に興味深かったポイントをピックアップしてみました。

EOS R3 はプロとハイアマチュア向けのモデル

  • 「EOS R3」は新しいラインの3シリーズであるが、「EOS-D X Mark III」と「EOS R5」の間に位置するモデル
  • 「EOS R3」は、プロとハイアマチュア向けのモデル
  • 「EOS-1D X Mark III」はプロ専用モデルであるが、「EOS R3」は意識の高いアマチュア向けに設計されている ※ " 熱狂的な " という表現を " 意識の高い " に意訳しました
  • 「EOS-1D X Mark III」が撮影するすべてのシーンに焦点を当てているが、「EOS R3」はより小型軽量なボディに仕上がっている
  • 「EOS-1D X Mark III」は好きではないが、「EOS R5」の高速連写性能が物足りないと思っているユーザーにおそらく最適である

国内の「EOS R3」開発発表時でも " 「EOS R5」と「EOS-1D X Mark III」の間になるような新しいライン " という表現があり、キヤノンは「EOS R3」に対してフラッグシップ機であるというような表現は一切使っていません。

競合機はもちろんニコン「Z 9」とソニー「α1」

ニコン「Z 9」は開発発表されたばかりで詳細は明らかになっていないとしながらも競合機として挙げ、もちろんソニー「α1」も競合機として挙げています。

EOS R3 はフラッグシップ機ではない

  • 「EOS R3」は「1DX」に完全に取って代わるモデルではなく、フラッグシップ機でもない
  • 東京五輪で最も人気のあるカメラは「EOS-1D X Mark III」となると考えている
  • 残念ながら新型カメラのリリース計画についてコメントする事はできない

「EOS R3」はミラーレス機なのになぜ大きなボディに仕上がっているのか?という質問に対して「EOS R3」は「EOS-1D X」よりも小型軽量であり、「EOS R5」「EOS R6」などのミラーレス機は「EOS-1D X」レベルの信頼性を完全に満たしていないと「EOS R3」の優位性をアピールしています。

RFマウントは今後もクローズドマウントで行きそうな気配

  • RFマウントはキヤノン独自設計で本当にクローズド・マウントである
  • サードパーティ製レンズメーカーは、引き続き競合他社となるのが同社の立場である

今後もサードパーティ製メーカーに対してRFマウントシステムをライセンス化する方向ではない事が伺えます。多くのミラーレスカメラ・システムは、カメラ内補正が1つの基準となっており、加えてRFマウントはカメラボディとレンズとの通信が胆となっているシステムだけに、認証がないとサードパーティ製レンズメーカーも参入し難いのではないでしょうか。ファームウェア・アップデート絡みの問題もあるし…。

EFレンズは、必要性があれば検討する

  • 我々は、現在RFマウントに注力している
  • EFレンズは、写真家だけでなく動画・映画・ハリウッドでも使用されており、幅広い焦点距離をカバーしている
  • 現時点でRFレンズは幅広い焦点距離をカバーしきれておらず、EFレンズの需要と市場を注視していく
  • 新しいレンズや光学系、そして既存のEFレンズのアップデートの必要性が出てくれば、すぐに検討する

去年から今年に掛けて販売終了になったEFレンズが急増していますが、必要性があれば検討するとのこと。2020年の国内ミラーレス市場シェアを見る限り、キヤノンは比較的スームズにミラーレスへの移行が進んでいる事が伺えます。

EOS M (EF-Mマウント) の今後

  • EOS Mシステム開発の見通しについては、お話する事はできない
  • 現時点でシステムは充分に整備されている

ネットで " RFマウント APS-C " を期待する声が高まっている事についての質問に対して、基本的にノー・コメントな印象。

この他にも中判カメラに関する質問や、Vlog志向のカメラの話、グローバルシャッターそしてドローン特許の話など展開しています。