東京五輪 : キヤノン「EOS R3を一部のプロにテスト向けで貸し出すことも検討」
春先にキヤノンが「EOS R3」を開発発表、ニコンがフラッグシップ機「Z 9」を開発発表しましたが、SankeiBizがプロカメラ市場と東京五輪・五輪後のイベントを絡めた興味深い記事を掲載しました。まずはキヤノンの動きを見ていきましょう。※ニコン記事は別にピックアップしました。
EOS R3 の開発発表は東京五輪へ向けたメッセージだった
- 準備を進めているというメッセージだ
キヤノンは4月に「EOS R3」の開発発表を行いましたが、キヤノン 戸倉剛常務執行役員が「準備を進めているというメッセージだ」と力を込めて語った事を掲載しています。
キヤノンとニコンは東京五輪に向けてそれぞれデジタル一眼レフ フラッグシップ機「EOS-D X Mark III」と「D6」しましたが、東京五輪はコロナの影響で延期され今年開催されるのかどうか不透明な状況。しかし両社とも東京五輪をきっかけて反転攻勢に出ようとしている事が伺えます。
EOS R3を一部のプロにテスト向けで貸し出すことも検討
- 一部のプロにテスト向けで貸し出すことも検討
- プロのフィードバックを貪欲に吸収する
- 東京五輪が開催されればゴールドパートナーとしての強みを生かし、会場での手厚いサポートによりプロとの信頼関係を強固にしたい考え
東京五輪が開催された場合、競技場やイベント会場に入場できるカメラマンの人数が制限される可能性があり、キヤノンは東京五輪のゴールドパートナーという立場を活かし「EOS R3」を一部のプロにテスト向けで貸し出しフィードバックを得る方向性である事が分かります。将来的に「EOS R3」で得たフィードバックを活かし「EOS R1」が最終的に登場しそうな予感。※海外で「EOS R3」はフラッグシップ機ではないとの発言アリ
プロカメラ市場において「プロ=一眼レフ」という固定概念は薄れつつあるようですが、今後の課題は「プロからの信頼獲得」としています。東京五輪が実戦投入する絶好のタイミングですが、(開催中止になっても)今後はプロの実戦投入が進むと見ています。
東京五輪が開催されるのかどうか、「EOS R3」が東京五輪に向けて発売されるのかどうか現時点で分かりませんが、少なくとも開催されれば発売されていなくてもプロの現場に「EOS R3」が投入される可能性は高そうです。