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CP+2020 開催中止決定 代替日程の言及はなし

CP+2020 (2月27日~3月1日)の開催中止が決定しました。新型肺炎の感染拡大と治療・対処方の先行きが不明で、約7万人の来場者が感染するリスクを排除し切れない事から開催中止を決定したとのこと。

CP+(シーピープラス)2020 開催中止の決定について

一般社団法人カメラ映像機器工業会(CIPA:代表理事会長 真栄田雅也)は、新型コロナウイルスへの有効な治療薬や対処法の先行きが見通せない中、来場者および出展関係者の健康や安全面などを第一に考えました結果、2月27日から 4日間、パシフィコ横浜で開催を予定していた CP+2020 の中止を決定いたしました。

CP+は最新のカメラとその関連機材を来場者の方々が実際に手に取って、その操作感などを確かめていただけることが最大の特徴であるコンシューマー向けのショーです。 その際、約 7 万人の不特定多数の来場者の方々に感染するリスクを排除しきれない可能性があります。当工業会としては、このようなリスクを避けることが重要と判断し、誠に遺憾ではありますが、開催を中止することとしました。

皆様のご理解をいただきます様、何卒よろしくお願いいたします。※プレスリリースより

2月6日時点で " 状況を注視しながら開催に向けた準備を進め、計画通りに開催する予定 " としていましたが、ついに開催中決定という結論に。今週末あたりが中止を決断するデッドラインで、すでに同時期にスペインで開催される携帯端末見本市「MWC」が開催中止を決定した事も影響しているかもしれません。

もちろんこういうイベント開催はお金も掛かるし、CP+に向けて新製品を発表し、運営側・出展側は内心は開催したい心境だと思いますが、今回は事が事だけに中止するのが当たり前かと。あと医療事業も展開する複数企業が、新型肺炎が叫ばれる中で出展するもの世間体が悪いかもしれません。

" 中止 " と言い切っているのでプレスリリースに " 代替日程 " の言及はありません。

今回の中止決定で今後のカメラ&レンズメーカーの製品ロードマップに変化があるのかもしれないので、今後の主要な写真&映像系イベントのスケジュールをチェックしようと思います。

写真&映像系イベント 2020

  • CP+ … 2月27日~3月1日 ※中止決定
  • NAB … 4月18日~22日 ※展示会は19日から
  • フォトキナ … 5月27日~30日
  • Cine Gear Expo … 6月4日~7日 ※展示会は5日~6日
  • IFA … 9月4日~9日
  • IBC … 9月11~15日
  • PhotoPlus … 10月22日~24日
  • Inter BEE … 11月18日~20日

どの時期まで新型肺炎の影響が出るのか分かりませんが、今後開催中止にならない前提で見てみると、2020年上期は「NAB」と「フォトキナ」に焦点が当たるのではないでしょうか。去年の時点でニコン・ライカ・オリンパスはがフォトキナに参加である事がプレスリリースされ、正式発表されていませんが富士フイルムも不参加であると言われています。今回のCP+開催中止を受けて、現時点でフォトキナ不参加と言われている企業がどう動くのか気になるところです。

富士フイルムはCP+に向けて2月26日に「X-T4」の発表を示唆していたので正式発表されると思いますが、気になるのはソニーの存在。ソニーはまだCP+に向けた新製品発表を1つも行っていないのです。最新情報(噂)では「FE 20mm F1.8」の発表が期待されていますが、スケジュールを組み直す可能性も。あとキヤノンが本気モードの「EOS R5」を発表しましたが開発発表止まりで詳細はまだ公開しておらず、ニコンはZレンズ2本を発表したものの今回CP+に向けた主役は「D6」「D780」だったので、ソニー的に急いで「α7 IV」「α7S III」を投入する必要はありません。

富士フイルムは例の騒動があったり、シグマはFoveonフルサイズミラーレス開発の仕切り直しの発表を行っただけに、CP+がキャンセルになった事で注目を浴びる事無くリスタートが切れるかもしれません。そうそう今のところパナソニックも何も新製品発表がないんですよね…^^;