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富士フイルム「新型カメラも既存モデルも売れ続け、全世界的に数字の陰りは見えない」

先日 富士フイルムがQ2/上期決算発表を行いました。質疑応答を含むトランスクリプト資料(PDF)が公開されており、その中で後藤社長が富士フイルムミラーレスカメラの需要が全世界的に旺盛な状況が続いている事を明らかに。※トランスクリプト : 音声や映像の内容をそのまま文字に書き起こしたもの

富士フイルム

Q : イメージングの好調が続いていますが、第2四半期のプロフェッショナルのところ、もう少し解像度⾼く、何が好調なのか教えてください。X100VIのようなコンデジの既存モデルの増産効果が寄与しているのか、X-E5のようなミラーレスの新製品が寄与しているのか、どこが効いているのでしょうか。 また、地域別にはどこの地域が強いとか、特徴があれば教えてください。

A : 最初のご質問は新製品、今期出ましたGFX100RF、それとX half、それとX-E5。もちろん今まで売っているカメラも売れ続けて、これらがオンしたところが⼀番⼤きい理由でございます。この3製品とも、かなりヒットしております。

その中で地域的にどうかと⾔いますと、アメリカが、⼀つは関税の影響ありまして、例えば⼤きな、ウォルマートなどに関する報道等を⾒ていますと、増収になっているけど利益が減っているようなデータが、2Qで出ていました。われわれもその辺を⾒ながら、もう少し価格コンシャスになって⼤変かなというような思いはあったのですが。今年のホリデーシーズン、これからブラックフライデーが始まってクリスマスに繋がりますが、そこは順調に当社製品のオーダーが⼊ってきているということで、⼀安⼼しております。他に中国は、全体の景気が冷えている、経済成⻑率も少し低くなっているということなのですけど、今、われわれのカメラに関する、デジタルミラーレスに関しては、旺盛な需要がそのまま続いている。⽇本も同じ、ヨーロッパも同じで、全世界的に、あまり数字の陰りは⾒えてないのが現状でございます。

これ以降はデジカメライフ雑談になります。

新型カメラだけでなく既存モデルも売れ続けている
新たに市場投入した「GFX100RF」「X half」「X-E5」だけでなく、既存モデルも売れ続けているとのこと。新発売した3製品は " かなりヒット " していると表現しており、イメージングが増収増益である理由とい言えるのではないでしょうか。

世界的に旺盛な需要が続く
米国市場は関税の影響で利益が下がったカメラメーカーが存在しますが、富士フイルムのカメラ製品はホリデーシーンに向けて順調に受注が入ってきているとのこと。中国市場でも旺盛な需要が続いていると表現。藤井社長は、全世界的に見ても、あまり数字の陰りは見えていないと語っており、イメージングの売上高と営業利益の通期見通し (2025年4月-2026年3月) を引き上げた根拠と言えるのではないでしょうか。

各カメラメーカーのプロダクトミックスの差
キヤノンニコンの決算発表を見る限り、中国・アジアを中心にAPS-Cやエントリー機の需要が高まり、利益率の高いフルサイズカメラの需要が頭打ち的な感じがありますが、富士フイルムは " APS-C " Xカメラが主力なので魅力的な機種も多く市場の消費動向に上手くフィットしているのかもしれません。