ホーム > カメラニュース 2021 > 米国ニコン「Z 9」ティーザー「前例のないイメージング体験」と掲載

米国ニコン「Z 9」ティーザー「前例のないイメージング体験」と掲載

ニコンがZマウント フルサイズミラーレス フラッグシップ機「Z 9」を開発発表しました。米国ニコンのティーザーを見てみると「前例のないイメージング体験」とアピールしています。すでに確認済みのユーザーさんもいると思いますが一緒に見てきましょう。

Z9

国内ではプレスリリースのみでしたが、米国ニコンでティーザー・ページが用意されています。内容を1つ1つ見ていきたいと思います。

「Z 9」ボディ初公開

Z9

Zの光筋(?)が演出された「Z 9」ティーザー画像で、縦グリップ一体型のプロ機に仕上がっている事が確認できます。装着しているレンズは「NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S」の模様。

前例のないイメージング体験

Z9

「An unprecedented imaging experience. / 前例のないイメージング体験。」とニコンの自信を覗かせるメッセージを掲載。大げさに " 前例のない " と訳しましたが、" これまでにないイメージング体験 " と表現した方が自然かもしれません。

それに続く文章は…

  • ニコンは、Zマウント ミラーレス フラッグシップ機である「Z 9」の開発発表を誇りに思う
  • 桁外れに画期的なテクノロジーを結集する事によりニコンの歴史の中で最高の静止画と動画性能を実現している
  • レンズと共にプロに応える「Z 9」は、もっとも魅了的なイメージをクリエイトできるよう設計されている

基本的にプレスリリースと同様の声明が掲載されています。少なくとも静止画と動画の垣根がない機種をであり、これまでのニコンにはなかったプロ機を目指して開発中である事が伺えます。「D6」は、あくまでも静止画(スピード)コンセプトのプロ機でした。

新開発 積層型センサーと描画エンジン 8K動画対応

積層型センサー
  • センサー … 新たに開発したFXフォーマットの積層型CMOSセンサー
  • プロセッサ … 新型画像処理エンジン
  • 動画 … 8K動画記録に対応

まだ「Z 9」の詳細な仕様は明らかになっていませんが、上記の3つスペックが「Z 9」の特長として公開されました。先日の最新インタビュー記事で「高画素積層型センサー」を搭載する事を明らかにしていましたが、8Kに加えて静止画の方も高速連写や追尾性能そして画像品質を向上させるべく新型描画エンジンが採用される模様。「EXPEED 7」が採用される事になるのでしょうか。

「8K」動画は「8K30p」なのか「8K60p」に対応するのか分かりませんが、この3つの仕様を見る限りソニー「α1」の存在が頭によぎった方は多いのではないでしょうか。※「α1」は、8.6Kオーバーサンプリングによる8K30p (XAVC HS 8K)

積層型センサー

ニコンが言う積層型センサーは、回路部と画素領域を積層化し内蔵メモリーにより読み出しスピードを高速化したイメージセンサーを指していると思いますが、ソニー「α1」が搭載する5010万画素メモリー内蔵フルサイズ積層型CMOSイメージセンサーと同様のセンサーなのか、ニコン完全独自設計による積層がセンサーなのか注目です。

それにしてもニコンは、なぜ「Z 9」をCP+2021で開発発表しなかったのでしょうか。