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ニコン 映像事業 中期経営計画の目標を上回りそうな展開に 来期も好調に推移する見通し

ニコンが、2023年3月期 第3四半期決算 (2022年10月~12月実績) 発表に関する追加資料を公開し、質疑応答(Q&A)資料を見る限り、映像事業は中期経営計画の目標を上回りそうな状況である事が伺えます。

Q︓ 第4四半期の営業利益見通しは保守的過ぎるのでは︖また来期以降の見通しを教えて欲しい。

A︓ 例年、第4四半期は、年末商戦の反動で売上収益は落ち込み、営業利益は厳しくなる傾向があります。加えて、この第4四半期は、為替の恩恵が縮小することや研究開発費の計上などから、 第3四半期までの利益水準に比べ低下する見通しです。

映像事業は来期も好調に推移し、中期経営計画期間中のターゲットとする約10%の営業利益率を上回る可能性があると考えています。※主な質疑応答資料(PDF)より

まずはニコンが2022年4月に公開した中期経営計画を見てみましょう。

映像事業 中期経営計画 2022~2025年度

中期経営計画
  • 売上収益 … 2,000億円
  • 営業利益率 … 安定的に10%

ニコンは映像事業において売上高1,500億円で営業利益が出る構造改革を行い、次は売上高2,000億円で安定的に10%の営業利益を維持する事を目指していました。先日行われた決算発表資料に掲載されているQ1-Q3 (2022年4月~12月) 実績を見てみると、売上高1,844億円、営業利益は412億円となっており、営業利益率は約22.3%となっています。(決算資料では22.4%) ※営業利益率 : 営業利益 ÷ 売上高 X 100

Q1-Q3時点ですでに営業利益率は10%を大きく上回っており、売上高もQ4で目標の2,000億円を超えてくるのではないでしょうか。

映像事業は来期も好調に推移する見通し (2023年4月~2024年3月)

来期の見通しも触れており「映像事業は来期も好調に推移し、中期経営計画期間中のターゲットとする約10%の営業利益率を上回る可能性があると考えています。」とコメント。

映像事業の構造改革を行い黒字に持って行くのに数年掛かった印象ですが、黒字化以降は計画通り順調に売上高と営業利益を伸ばしている事が確認できます。